ピュア・ラブ 紅糸篇

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620106830
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

小学校教師の木里子が恋した相手は、修行中の禅僧・陽春。かなわぬ想いを抱える木里子を、白血病という試練がおそう。そして、木里子の想いを知った陽春が選んだ愛のかたちとは?ふたりの純愛は、運命の紅い糸で結ばれているのだろうか―シリーズ第一部を完全小説化。

著者等紹介

宮内婦貴子[ミヤウチフキコ]
1933年静岡県生まれ。脚本家。日本シナリオ作家協会会員、日本脚本家連盟会員。代表作に映画「野菊の墓」(81年)、「人間の約束」(86年)、テレビドラマ「桜散る日に 出陣学徒の交響楽『第九』歓喜の歌」(95年)、「ディア・ゴースト」(00年)、「ピュア・ラブ」1~3(02~03年)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

49
“あたしが退院したら、イルカを見に連れていって下さい” ささやかな願いを叶えるには、余りにも過酷で険しい道のりがある。出会いは偶然のようで必然だったのか。小学校教師と修行僧の淡い恋心は、もどかしく遠回りをしながらも、周りの人々も巻き込んでしっかりと繋がっていく。突然襲う病魔さえも、その縁をさらに深めるものとなる。人を思いやる心とはどういうものか、真摯に考えさせられる。背筋のしゃんと伸びるような、しっとりと美しく、少し古風で端正な日本語で綴られるこの物語は、何回読んでも読み飽きない。とても大切にしている本。2019/10/29

ゆき

31
小学校教師の木里子と修行僧の陽春さんの純愛物語。お互いに思い合うも修行中の身のため思いを告げることが出来ない陽春さん。でも、行動や言葉の端々から木里子への思いが伝わってきて、読んでて切なくなります。この物語は、2人の愛は勿論、親が子を思う気持ち、教師が生徒を思う気持ち、師弟愛など沢山の愛が詰まった作品で、一番好きな恋愛小説です。2017/12/01

マッピー

14
主人公の木里子は小学校教師。だから最初のうちは、家庭に問題を抱えた子供たちの話なども書かれていたのですが、彼女が白血病になるところから、俄然「難病もの+恋愛もの」の王道になってきました。私が一番苦手なやつ。まず、木里子は修行中の禅僧である陽春にひとめぼれです。きっと彼女は死ぬんだな。そして彼女の供養をしながら、陽春は修行を続けていくんだな。と思っていたら、もっとピュアな結末でした。そう来たか、という感じ。ってことで、シリーズは続くのですね。2024/05/14

asm

3
ピュアラブ大好きだった。プラトニックな愛って素敵。そして日本語の美しさに、はっとさせられる一冊。美しい日本語を大切にしていきたいなぁ。登場人物が多いのに、みんな個性的。陽春さんはイチイチ、カッコイイ。(笑)とても真面目な雲水さんだけど、雲水の身で好きなひとができてしまって…そういうところも老師はすべてお見通し。老師が陽春さんを本当に大切にしているところもいい。 あとは、忍さん。ほんとに素敵な大人だと思う。あんな風にお寺との繋がりも大切にして、商売をしながら甥っ子を育てて。人格者だなぁと思う。→2014/08/01

Takako

2
10年ほど前に昼の時間にやっていたドラマが小説化したものです。白血病を患った小学校教師と禅僧の恋のお話。昼ドラのドロドロしたイメージとは対極に位置する、無垢で慎ましい物語です。以前開催した読書会で思いがけずこの本が紹介され、驚愕したのちテンションが上がりました。このあと2冊続くので、そちらも読もうと思います。2014/05/30

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