出版社内容情報
そばにいるのに愛されないのは、
あまりにさみしい……。
社交界デビューしたばかりの19歳のエヴィには、
数多の紳士に言い寄られても、とうに心に決めた相手がいた。
親友の兄で11歳年上のジェームズ。やがて伯爵となる彼が、
遠い国へ旅に出ると知って、エヴィは勇気を出して恋心を打ち明けた。
彼が鮮やかな緑の瞳でエヴィを熱く見つめ――熱烈なキスをくれるとは
想像もせずに。驚きと喜びに舞い上がるエヴィ。だがその手を握った彼は
翌朝、求婚を心待ちにしていたエヴィに何も言わず、旅立った。
エヴィは泣き暮らし、心に誓った。もう誰も愛さないし、結婚もしないと。
2年後、舞踏会でしつこく言い寄ってくる男に襲われかけたエヴィは、
相手の足を撃ち難を逃れたが、悪評が立つ前に形だけの結婚をすることに。
花婿に名乗りを上げたのは誰あろう、帰国したばかりのジェームズだった!
Kindleのベストセラー作家にしてRITA賞ファイナリストという実力派M・ウィリンガムがシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』にインスパイアされて執筆した作品! 傷心からじゃじゃ馬となったヒロインの、初恋の伯爵との切ない愛なき結婚の行方は?
【目次】