内容説明
進藤理人は理学部に通う大学二年生。ルームメイトの柏木詩文とは、性格こそ正反対ながら「謎解き」という共通の趣味があり馬が合う。ある日二人は山奥の洋館で催される脱出ゲームに参加することに。だがその最中、何者かの焼死体が館内で見つかった。戦慄のなか、やがて次の犠牲者が…。館を出られる条件は唯ひとつ、九つの謎を解くこと―「殺人」×「謎解き」の読者参加型ミステリー!
著者等紹介
三日市零[ミッカイチレイ]
福岡県出身。慶應義塾大学卒業。2023年、第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『復讐は合法的に』でデビューを果たす。異色のリーガルミステリーである同作はシリーズ化され、シリーズ累計10万部を突破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
43
ルームメイト同士の理学部の新藤理人と文学部の柏木詩文。真逆の性格ながら謎解きという共通の趣味があり馬が合う。二年生になり、二人は山奥の洋館で開催される脱出ゲームに参加。しかしゲームの最中、殺人事件が発生。脱出条件は九つの謎を解くことで…。/読者参加型ミステリ。本書内にもクイズやパズルが掲載され、思わず読む手が止まる。脱出ゲーム未経験なのでちょっとワクワク。館クロサーでの事件の謎とゲームの謎が両方楽しめる贅沢な一冊。おかん役で特別な力を持つ理人と、変人ながら鋭い思考力の詩文のコンビも良い。シリーズ化希望!2025/05/25
糸巻
28
同じ大学に通いルームメイトでもある理人と詩文は、イベント会社の謎解き動画に正解し【魔女の館の殺人】脱出ゲームに招待される。ゲームの参加者9人とスタッフ2人が集められた洋館で3日間にわたるゲームがスタートしたが、2日目の朝に館内でバラバラの焼死体の一部が発見される…。ゲームはあまり興味がないが、主に謎解きをする詩文と助手役の主人公の関係性が好ましく読み進めた。登場人物達の行動を時系列に沿って追い論理的に犯人像を絞っていく展開だがこれが私にはややこしく感じた。再読して色々確認したい。もし続編が出たら読みたい。2025/05/27
mayu
19
同じ大学に通いルームシェアしている理人と詩文の共通の趣味は脱出ゲーム。謎解き動画から山奥の館で行われる脱出ゲームに招待された場所で実際に殺人が起こる…。脱出ゲーム内の謎解きあり、友情あり、館ものであり、クローズドサークルの中で事件も起こる盛り沢山の内容だけどあまり重くなりすぎず読みやすい。脱出ゲームにあまり興味のない私も楽しみながら読めた。2人のキャラがしっかり作られてるのでシリーズ化して続けてほしいな。理人と詩文と一緒に脱出ゲームに参加しているような感覚を味わえる一冊。2025/05/28
kozu
11
大学生の理人と詩文によるバディものミステリー。二人が参加した脱出ゲームで本物の殺人が起こるという「館もの」で、実際に謎解きの出題が出てきて読者も解けるのが新鮮(といっても自分が解けたのは2問だけ)性格や得意分野が真反対という主人公二人のバディ感が心地よくて一気読み。ミステリーあり謎解きあり男の友情的なエモさもありでとてんこ盛りで面白かった。シリーズ化されたら次も読んでみたい。2025/05/17
愛書家
9
「脱出ゲーム」が軸のミステリーって、そういや今まで世に出ていなかったなぁ、と思い、興味を持ちました。 なるほど、理路整然と謎解きをする意味では、「ミステリーと脱出ゲームは相性が良い」。 何故、真犯人は殺さなければならなかったのか、これ誰もがきっと理解できると思います。 被害者は殺されて当然というか、同情の余地なし。 ある意味、特殊設定系かな。2025/05/24
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