内容説明
ランチの約束のため父の仕事場にやってきたローレンは入れ違いに部屋から出てきた男のひどく冷たい視線にたじろいだ。彼は父の会社の経営者、ニコラス・ブレント。悪い予感がする。部屋に駆け込んで問いただすと、やがて父は話しだした―会社の金を使って投資に失敗し、それをニコラスに知られたと。父を救いたい!もし私の身を捧げて済むなら、そうしよう…。藁にもすがる思いでニコラスを訪ね、しどろもどろに懇願すると、彼はちょうどいいと言わんばかりにこう告げた。「火曜にローマに発つ。今回、同伴者がほしいと思っていた」。
著者等紹介
ソープ,ケイ[ソープ,ケイ] [Thorpe,Kay]
1935年にイングランド中部のシェフィールドで生まれる。学校を卒業後、さまざまな職業を経験したのち、初めて完成させた作品が認められて1968年にデビュー、ミルズ&ブーン社のロマンス黎明期を支えた。これまでに著作は70作以上を数え、今も根強いファンを持つ代表作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
26
最後のヒーローの言葉をどう捉えるかで随分感じが変わると思う。ヒロインの外観で彼女を分ったつもりでいたのに実は未経験と知り、ヒーローががっつり凹んだあたりから面白くなった。信頼に足る女性を求めていると言った彼がヒロインこそ理想の女性だと確信した訳ですね。ついつい言いすぎてしまうヒロインがヒーローを怒らせる場面が多いこと。まあヒーローの仕打ちを考えるとそうなるか。喧嘩しながらどっちも肝心の本音を隠しているので拗れる拗れる。事の発端を作ったけど優しいヒロイン父、頑迷だけど実は孫思いなヒーロー祖父が中々いい。2017/01/19
まめもち
1
イマイチ。父親の横領を見逃してもらうようヒーローに頼み込むヒロイン。ヒーローの交換条件はゲスだったけど一緒に過ごしてプロポースは唐突。ヒーロー家族は問題ありそうで、祖父への反発から結婚したみたいだけど理由がはっきりしないから話がぼやっとする。2016/08/11