目次
1 備瀬の聖域と空間世界(備瀬の概観;祭祀集団とユタ;祭祀儀礼と聖空間)
2 備瀬の葬墓制と時間世界(葬儀・墓制をふくめた「葬制」;マブイゴメと備瀬外死―境界をめぐって;死後の世界―他界観と再生観)
著者等紹介
中畑充弘[ナカハタミツヒロ]
1971年8月24日東京都港区に生まれる。1994年3月明治大学政治経済学部経済学科卒業。2008年3月明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。専攻(学位)、博士(政治学)。現職、法政大学沖縄文化研究所国内研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
4
「備瀬においてはダビがいわゆる葬儀を指します。通夜はないのが一般的でありますが、古くは土葬時代にアミサギバマやゴーリバマと呼ばれるムラの外れの小さな浜で、夜通し死者を囲んで通夜をしたとの記録があります。近年の葬儀屋の普及などによりわずかではありますが通夜の事例がみられます。…「備瀬の外」で亡くなった者のための供養は、その死亡現場・場所で行われ、備瀬内には持ち込まれません。そのまま親族は観念上、"備瀬の外と考えられる外道"を通って葬儀に参列します」葬儀の実施方法に関してはユタの託宣や助言が影響を及ぼすとか2019/09/06