内容説明
ノリーンは幼い頃に自動車事故で両親を亡くし、伯父夫婦に引き取られ、その娘である従姉とともに育った。やがて従姉は心臓外科医として名高いラモンと結婚。彼を密かに慕っていたノリーンは、祝福の陰で人知れず涙した。あるとき、彼が学会に出席するためパリへ赴くというので、看護師であるノリーンが体調の悪い従姉の世話を引き受けた。ところがノリーンが目を離した隙に、あろうことか、従姉は不慮の死をとげてしまう。自らを責めさいなみ、真実を告げようとするノリーンにラモンは酷い罵声を浴びせた。
著者等紹介
パーマー,ダイアナ[パーマー,ダイアナ][Palmer,Diana]
ロマンス小説の世界で、今もっとも売れている作家。ニューヨークタイムズをはじめ、各紙のベストセラーリストにたびたび登場する。かつては新聞記者だった。米ジョージア州在住。大の親日家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dama
13
ごく一部の壁投げ本が恐ろしいのは、壁投げ本なのについ何度も再読してしまう所にあるのではないでしょうか。(そっ閉じ本はその儘なのに)ヒーローがしょーもない事をやらかすのはロマンスにはめずらしい事じゃないし、土下座ヒーロー好きとしては、しょーもないのもやらかすのも、もはや「投資」としか思えない…のですが、この男ときたら、謝らないだけでなく、謝罪も言い訳も説明もなしで唐突に溺愛しはじめる、壁投げ男の多めなD・パーマー作中でも最上級くらいの○ソ(の5乗くらい)野郎。なのに再読してしまう…摩訶不思議なる本です。2019/09/04
日夏
13
ヒーローテンプレ通り、ヒロイン従姉とスピード結婚即破綻の仮面夫婦を4年、妻の死から2年経ってもそれを理想化している現実逃避っぷり。彼のヒロインへの態度は好きな子をいじめる子供と一緒。クズや土下座が定番のダイアナヒーローとはいえ暴言ひどすぎ。それでも彼女はドアマットのように高潔に耐え彼を愛していた!人生を犠牲と義務だと諦めるのをやめ新たに踏み出そうとした強さこそ本当の彼女。ともかくハッピーエンドでした、きっと。 2016/08/26
キッチンタイマー
8
オンライン電子書籍より。これでもかといじめられた上に重病のヒロイン。王道。1998年作品なので。傲慢ヒーローの改心にページを割いてるかな。2012/03/04
akiyuki_1717
7
再々再読ぐらい。ダイアナさんの作品でトップ5に入る好きな作品です。例の街に関係なく、スピンオフもなし。ヒーローには終始イライラさせられるけど、ヒロインが負けてなくて、健気なんだけど芯がある。こんな作品をたくさん書いて欲しいな。彼女の良さを赤の他人は皆んな理解してるのに、親戚関係が全員敵視してるって、寂しすぎる。誤解が解けたあとの変貌ぶりもすごいけど、このヒロインはこれぐらい甘やかされてもまだ足りない程の心労を受けてたんだから、終盤のヒーローの甲斐甲斐しさでもまだ不満を感じました(笑)2017/02/21
ぽこ
7
心臓病のヒロインと高名な心臓外科医のヒーロー。心臓の悪いヒロインに対して、ヒーローは動悸が激しくなりそうなセリフや行為が多数なので、不謹慎ながら楽しく読みました。2015/05/13