内容説明
九世紀半ば、フランスはピカルディー地方―有力貴族を父に持つシーアが妹とふたり、川辺で薬草摘みに興じているところに一艘の小舟が忍び寄る。中には野蛮なバイキングの姿があった。男たちの目的は、女性を誘拐して自国に連れ帰ること。敵に襲われて奪取された女たちの代わりに妻にしようというのだ。妹は逃すことができたが、シーアは敵の手に落ちてしまう。幸い、賊はバイキングではなかったものの、賊の首領、北の鷹と呼ばれる男はシーアの身分に気づかず、彼女に不当な仕打ちをしようとする。
著者等紹介
メイン,エリザベス[メイン,エリザベス][Mayne,Elizabeth]
アメリカの作家だが、ヨーロッパを舞台にした歴史物を多く執筆している。11歳のころから作家という職業が自分にとって天職だと信じていた。末の子が2歳になってから小説を書き始め、長年の夢を果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
25
うっへえ嫌な時代だなあ!自分の領地の女性がみな誘拐されてしまったので自分たちも誘拐してくることにした、バイキングの変装をして?うっへえ。最後に彼女の名誉をかけて老紳士が男子を叩きのめしてくれるシーンににやり。しかし結婚生活と言うものは家族や周囲が助けてくれると早く改善されるものねえ。自分は今21世紀に生きているけど、自分がここにいる元を作ってくれた女性たちも色々なことを乗り越えてくれたんだよなあ。2022/02/07
南極あいす
0
2006年に読んでいたものを、再読。ハーレクインを購入したのはこの1冊のみ。「あぁ、ハーレクインだな」という印象。ハーレクインを読み込んでいるわけではないので、なんとなくのイメージのままですが「ハーレクイン」の王道を突っ走っているような作品だと感じています。 ハーレクインの作品って、よくよく読むと笑える科白のものが多いですよね。2015/01/23
早川珠生
0
君主自らいきなり拉致して嫁にするって粗っぽいなぁと思ってしまったけど最初っから間違いなく君主は姫にメロメロでした すったもんだの末ちゃんと婚姻関係を結んだのはいいけど誰だって怒るでしょうよ でもやはりちゃんと責任ある姫として教育を受けた姫は怒り心頭でも領主の妻として領民を救うべく自分のことはさておき そこへ向かった姿は凛々しかったです 悪いことしたらさっさと詫び入れないと…って思いましたよ2011/04/29
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