内容説明
牛若丸、鞍馬天狗、舟弁慶…義経伝説の主題と変奏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
68
義経=チンギスハーン説の基となった「義経再興記」は反証もあるが、それらを全て論破する構成に逆に胡散臭さを感じてしまいました。また、義経に対し、思い入れがない為か、一貫する源義経のチートさに鼻白み、源兄弟の絆を引き裂いたとされる梶原氏への熱狂的な批判に首を傾げてしまうのです。だからこそ、義経の心のままに動くからこその浅薄さを指摘する「義経を巡る女性達」の評に息が付けました。物語として楽しいのは「よろこんぶひいきのえぞおし」。「未来記」は源義経に起こる事を言い表しているがそのスピード感はまるで予言めいている。2022/05/06
マツユキ
11
書物の王国、義経というテーマで一冊あるんだ!と読んでみました。本当は美形じゃないんだよね、と思いつつ、美形のイメージが強い義経。詩に、謡曲、古浄瑠璃、御伽草子、黄表紙。読み慣れず、戸惑いつつ、天狗と出会ったり、美女と幻想的な恋をしたり、地獄で戦ったり、海を超えて冒険したり、と、なんでもありで楽しかったです。生存説になると、どうかな、と思うけど、高木彬光の『成吉思汗の秘密』を読みたくなりました。2022/02/03
をとめ
0
図書館2018/03/01