内容説明
経理部で働くエレノア・オリファントはもうすぐ３０歳。彼女の毎日は同じような服を着て同じようなものを食べ、５時半に職場を出て家路につく、その繰り返しだ。空気が読めず周囲に疎まれながらも、部屋の観葉植物を話し相手にひとりの生活を満喫していたが、ある日会社のパソコンが故障したことから人生が徐々に変わり始め―。不器用に、でも懸命に生きるエレノアの姿が胸を打つ英国ベストセラー。Ｗ・Ｈ・スミス賞、コスタ賞新人賞ダブル受賞。
著者等紹介
ハニーマン，ゲイル［ハニーマン，ゲイル］ ［Ｈｏｎｅｙｍａｎ，Ｇａｉｌ］
グラスゴー大学およびオックスフォード大学卒業。『エレノア・オリファントは今日も元気です』はデビュー作であり、２０１７年に英国で発売されたデビュー作家作の中でもっとも売れた１作となった。グラスゴー在住
西山志緒［ニシヤマシオ］
成蹊大学文学部英米文学科卒。小説からビジネス書、アーティストのファンブックまで、幅広いジャンルの翻訳に携わる。佐藤志緒名義でも訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mocha
76
30歳目前のエレノア。風変わりで、周りからは〈イタい〉と思われていそうな女性だ。妙なこだわりやズレてるがゆえの失敗が可笑しいし、恋愛妄想にはうんざりする。ところが次第に明らかになる壮絶な過去。初めてできた友達の支えで変わっていく姿は、心から応援したくなる。とても心揺さぶられる作品だった。レイモンド、なんていいヤツ。2021/02/07
Akiko
14
どーしようか、読むか読まないか悩んだが、読んで良かった。じんわーり、きた。涙が。何だろう。この気持ち。久しぶりな気持ち、誰でも、エレノアの事、最後は好きになるし、何かしら思い当たるのでは？ 2020/09/26
だいふく
10
何でにそんなこと言っちゃうの？と、エレノアを偏屈に感じ、正直読むのを挫折しそうになった。でも、エレノアが涙を流す度に引きつけられ、どんどん彼女にエールを贈りたくなる。 レイモンドのお母さんがよかったなぁ。サミーの赤いセーターの話には泣けた。2020/12/12
ori
7
「メイドの秘密とホテルの死体」とちょっと雰囲気似てた。社会から外れてて、ちょっとズレてて周りからイタイ人のような扱いを受けてしまうところ。コンビニ人間的な。いわゆる「普通」でなくても、空気読めなくてもあなたらしく生きてれば幸せはやってくるよ的に、わりと軽く読めるお話。ただその幸せは恋愛がもたらしてくれたって感じはちょっと古いかなあと思ってしまった。あと酷い過去がありそれ故に今の彼女のようになってしまったという描き方も古い感じがする。2023/07/28
Yumi Ozaki
6
エレノアには私と共通しているところが多いような気がします。人間関係って本当につらい・・・。レイモンドと出会えて本当によかったですね。2022/08/19
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