内容説明
逃げるように走り去る花嫁の後ろ姿を、花婿のジェイクは静かに見送った。利害が一致したというだけの便宜優先の結婚とはいえ、式当日に家出するとは。ホテルのオーナーの娘として甘やかされて育ったお嬢様は、18歳のころから進歩していないらしい。それなら僕にも考えがある…。ジェイクは確固たる足取りで歩きだした。氷のように冷たい男と炎のような情熱を秘めた女―感情を挟まない完璧な取り引きをしたはずの二人は、愛と打算の狭間で揺れ動く。
感想・レビュー
-
- 和書
- 教会と戦争