内容説明
アーンショウ家の主人に拾われ、嵐が丘へやってきた孤児のヒースクリフ。主人が亡くなるや、彼は若主人ヒンドリーによって使用人に格下げされ、虐げられるが、亡き主人の娘キャサリンとはいつしか深く愛しあうようになっていた。ところが、キャサリンはヒースクリフを裏切って、資産家の息子エドガーと婚約してしまう。それを知ったヒースクリフは絶望に打ちひしがれて嵐が丘を出る。そして数年後、彼は莫大な金を手に嵐が丘へ戻ってくるが、その胸には激しい復讐心が渦巻いていた…。子の代にまで及ぶ、ひとりの男の愛と憎しみを描いた、究極の恋愛小説。
著者等紹介
ブロンテ，エミリー［ブロンテ，エミリー］［Ｂｒｏｎｔ¨ｅ，Ｅｍｉｌｙ］
１８１８～１８４８。ヨークシャーのソーントンで生まれる。読書好きの娘時代を送り、１８歳のときに教師となるが半年でやめる。１８４２年、姉のシャーロットとともにベルギーに半年間遊学。１８４６年に妹のアンを含めた三姉妹で詩集『カラー、エリス、アクトン・ベルの詩集』を自費出版した
石川久美子［イシカワクミコ］
１９７０年生まれ。日本女子大学文学部史学科卒。情報通信関連の企画に勤務の後、フェロー・アカデミーで文芸翻訳を学び、翻訳の道に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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水月
2
「おれの愛はお前のすべてを奪うことだ」というヒースクリフの叫びが聞こえる錯覚におちいった。でも彼はキャサリンを憎んではいない。彼が憎んでいたのは彼女にあのような言葉を言うきっかけを作ったエドガー・リントン、そしてその血族ではないだろうか。そして、ヒースクリフの言動を目の当たりにし全くときめかない自分に安心。あんなストーカー男を恋人にするなんてヤダヨー。2012/06/04
ruruti
1
ダイジェスト版なので、読みやすかった。でも、昔、原作をときめきながら何回も読み、好きだった言い回しがカットされているのが残念。今回読んで感じたのは、登場人物たち、特にヒースクリフ、心の病だよ～！ダイジェスト版ゆえに強調されてしまったか、それとも私が変わったか…原作読み直してみなくては。 2012/12/02
ぺんそる
0
堀北真希が結婚したということで山本氏との関係のきっかけになったという舞台嵐が丘の原作を読んでみた。家族ぐるみのどろどろした話、という感想のほかない。ただ翻訳特有の読みにくさは少なかったように思う。まあたまにはこういうのも良いかも。2015/09/10
ぺん@
0
ライトノベルの文学少女から。 最初、全然人物の把握ができずに最後まで読めるか不安になるほどだったけれど、後半に行くにつれて同終わるのかが気になって読めた。 面白い面白くないというよりはやっぱり先に読んだ文学少女の内容とリンクさせて考えただけに面白かったかな？文学少女を読んでなかったら手に取らない分野だったかも。2012/03/22
赤い熊熊
0
ハーレクインの嵐が丘。原作を半分の分量にしているらしく、だから眉唾かなと疑いつつも、ちょっと気になって読んでみました。以前読んだ新潮文庫のまずい訳に比べて、こっちのほうがずっといいです。新潮文庫のはひどかった。半分削られてると感じることもなく、ちゃんと美味しく味わえました。下手な訳がないぶん、むしろ物語の良さを損なわずに伝えてくれていると思います。2011/02/16
