ハーレクイン・クラシックス カサノヴァは偽りの顔

モーティマー，キャロル【作】〈Ｍｏｒｔｉｍｅｒ，Ｃａｒｏｌｅ〉/吉田 洋子【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（2008/01発売）

• サイズ 新書判／ページ数 156p／高さ 17cm
• 商品コード 9784596737243
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

ヘレンは二年前の悲惨な出来事からいまだ立ち直れず、だれにも心を開かずに生きていた。とりわけ男性に対しては。心配した従姉が、ある日、彼女を人気映画スター、レオン・マスターズのパーティに連れ出した。なるべく目立たないように陰にかくれていたが、鋭い視線のレオンに声をかけられ、彼女は感情をかき乱された。自信にあふれた彼の傲慢な物言いに、つらい過去がよみがえり、ヘレンは逃げるようにパーティ会場をあとにした。だが、レオンは迫ってきたかと思うと、強引に唇を奪った。自分に惹かれない女などいるはずがないと言わんばかりに。「なんてひどい人！二度と会いたくないわ！」彼女の言葉に、レオンの胸にはいっそう熱い思いが燃えあがった。

著者等紹介

モーティマー，キャロル［モーティマー，キャロル］［Ｍｏｒｔｉｍｅｒ，Ｃａｒｏｌｅ］
１９７８年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に百冊を超える。十四歳のころからロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[糸車]

いや～、ヒーローが物凄く熱い。ヒロインにどんなに拒まれても彼女以外の女性は考えられず何度も何度もアタックしてます。いっぱいいっぱいなのですぐどかんと爆発して飛び出したり激情型。さぞかし血圧が上がったことでしょう。可愛いところがあるじゃないと思うのは傍観者だから。情熱的な大人の男性からそこまで愛され求められるヒロインは…大変。ヒーローの両親がとてもいい人。ヒロインの従姉の恋模様もちょこっとあってなんだかほっこり。身を亡ぼしそうなほどの激しい恋をする人はしんどいだろうなと思いながら読了。読むだけでじゅうぶん。

2014/05/07

[akiyuki_1717]

傷ついたヒロインに気遣いながらも常に積極的なヒーローに好印象だったのですが、度々ヒロインの煮え切らない態度に憤慨してヒロインを動揺させるという、設定年齢よりティーンエイジャーのような言動も。ヒロインの気持ちもわからなくはないし、ヒーローの両親がいい人なので尚のこと自分ではダメだと追い詰められてしまうのが可哀想だった。ここまで愛されたら女冥利に尽きるだろうけど、色々とあしらうのが大変かなぁとも思ってしまう｡登場人物も心遣いの出来る素敵な人ばかりだった。

2022/10/21