内容説明
20代で夫を亡くした妻たちの集まり“ヤング・ウィドウズ・クラブ”。暮らしぶりも性格も違う3人は毎週必ず会い、多くを乗り越えてきた。それでも言えない秘密はある。アドリアナは婚約し、カイリーは酒が原因で失業、イザベルは顔の傷の報復を誓っている。そして誰もが夫の死の真相をひた隠していた。やがて年若いハンナが仲間になった頃、不審な出来事が起き始め…。過去と秘密が交錯するとき誰かが殺される―二度読み必至作!
著者等紹介
片桐恵理子[カタギリエリコ]
愛知県立大学文学部日本文化学科卒。カナダ6年、オーストラリア1年の海外生活を経て帰国したのち、翻訳の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
19
シスターフッドの物語。登場人物皆が意図的に特定人物によって結びついていた。2025/06/13
練りようかん
16
夫を亡くした20代女性の会。立ち直れない苦しい胸の内が語られるが、その奥には誰にも言えない秘密があり皆も同じだろうと察している。しかし中には秘密の内容を知っている人物がいて不信ムードが楽しい展開。はじめに思い描いたメンバー間のサスペンスじゃないと気づき、過去の交点とある男の素性が気になりだす後半はゴールが見え始めると起点が分かってくるつくりで、新情報の投入や関心の誘導がいいペース配分なのは著者が長らく別名義で活動していた実績からくる安定感なのかなと感じた。驚いたのは再婚理由、まさかの純かい!2025/06/16
田中峰和
6
アル中バレリーナのカイリーだけ、反省の無い女性と思っていたら実は薬を盛られていたという事実。3人の復讐の標的とされたのが同一人物だったというおち。仕掛け人は男にレイプされ顔に傷をおったイザベルで、彼女の主導で結成された若い未亡人の会。イザベルが社長の標的にしているのは、すぐに暴露されるが、途中で入会したハンナが意外な存在だった。標的の男がプールに落とされるプロローグで結末はわかっていたが、アドリアナが男の子を産み、ハンナと姉弟になるのはハッピーエンドなのか。オーストラリアが舞台なのは珍しい。2025/09/05
nizi
6
各々事情を抱えた女性たちの過去があることで一致しており、ある出来事に協力してしまうお話し。ワンアイディアもので、ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」に似ている。2025/07/01
Psychopath
2
☆☆2025/06/17
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- 和書
- 海が日本の将来を決める