内容説明
アマルフィの豪邸で黒い噂のある実業家が殺害され、一枚の絵画が盗まれた。イタリア当局から協力を求められたガブリエル・アロンは消えたのはフェルメールの幻の名画であり、殺人はプロの手口だと見定める。手がかりを追ううち、Zのタトゥーのある暗殺者の襲撃を受けたガブリエルは、事件の裏に“コレクター”と呼ばれるロシアの謎の新興財閥の存在と、隠された核を巡る陰謀を突き止め―。
著者等紹介
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
この題名にひかれて読んでみました。最初は裏の世界で活動する富豪が殺されてしまう人物が殺されます。そこでフェルメールの幻の名画が消えてしまっていることがわかります。そこで主人公の元イスラエル諜報機関(モサド)の長官で今は美術修復師である主人公に事件の解決依頼が来ます。私の好みの展開と思いきや、最近のロシアの軍事侵攻や核の話になってしまいました。面白いのですが若干期待が裏切られました。このシリーズは結構出得ているのですね。2025/01/12
くたくた
47
今作も面白かった!才能ある美女をスカウトしての諜報戦。ある意味このシリーズのパターンで、中盤までは大いなるマンネリを感じさせるが、終盤に向かってはそんな思いも吹き飛ぶスリルと疾走感。しかもイヤな結果になりそうな予感が満載だったのでハラハラした。が、良い意味で裏切られました。今回は脇役がいつにも増して光る。これがないと淋しいガブリエルの絵画修復シーンもちゃんと盛られて、満足度高いです。それにしても、ガブリエル70歳です。拳銃の腕もまったく衰えていませんね。(小さい声で言うがハリー・ボッシュと同じ歳です。)2024/06/24
アリーマ
18
ガブリエル・アロンシリーズ、初めてではないはずなのだが、前に何を読んだのかイマイチ思い出せない。前モサド長官だけど、何故か美術修復師としてヴェネツィアで隠遁生活を送っている主人公が、ロシアと資源絡みの国際的な謀略に巻き込まれる話。相方は凄腕の泥棒でプロの掏摸。これが素晴らしい美人なのだが、無闇に主人公との色ごとに持っていかないのが現代的。そしてこの謀略の規模が桁違いで、マヂ世界存亡の瀬戸際と言って良い。前半割とのんびり進むのだが、後半は息もつかせぬ一気読みだった。こういうのは好きだな。★★★★★2024/11/11
ヒサヒサ
6
このシリーズは外れはありません。色々たのしませていただいてます。2024/10/14
Masa
6
読了。エリが出てきたのは嬉しいけれどケラーいなかったのは悲しい。フェルメールに関する云々を知れたのは楽しかった。いまこの瞬間、絵はこの世界のどこにあるんでしょうね。2024/08/10
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