出版社内容情報
映画原作本。世界が嫉妬する才能、クリストファー・ノーラン監督が挑む初の実話。絶体絶命の地“ダンケルク”の４０万人。史上最大の
内容説明
１９４０年フランス、ダンケルク港。ナチスドイツの攻撃を受けた３０万人の連合国軍兵が、海上への異例の撤退作戦によって劇的に救出された。９日間の戦闘に加わった陸・海・空の兵士たち、そして民間人にまつわる実話は今や伝説に―Ｗ・チャーチルが“奇跡”と評した作戦の全貌を、ベストセラー作家が渾身の筆で描く。退役軍人や生還者へのインタビューを含む、圧巻のノンフィクション。
目次
生還
今も昔も
長いの、短いの、高いの
高い望み
反撃
進撃停止
目指すはダンケルク
奇跡の兆候なし
奇跡
イギリス空軍は何してやがる？
新たなダンケルク
著者等紹介
レヴィーン，ジョシュア［レヴィーン，ジョシュア］ ［Ｌｅｖｉｎｅ，Ｊｏｓｈｕａ］
Ｆｏｒｇｏｔｔｅｎ Ｖｏｉｃｅｓシリーズを含む７作のベストセラーをもつ歴史ノンフィクション作家。北アイルランド問題を描いたＢｅａｕｔｙ ａｎｄ ＡｔｒｏｃｉｔｙはＷｒｉｔｅｒ’ｓ Ｇｕｉｌｄ Ｂｏｏｋ ｏｆ ｔｈｅ Ｙｅａｒ賞にノミネートされた。バハマ生まれで、刑事法廷弁護士の経歴を持つ。ロンドン在住
武藤陽生［ムトウヨウセイ］
早稲田大学卒。ゲーム、出版翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
129
｢ダンケルクスピリット｣とは？1940年5/24～6/4に仏海岸にいる英兵(後半には仏兵も)を予定以上の何十万も英国側に連れ戻したダイナモ作戦。彼らを救い出すために民間人も自分の船で駆けつけた。英国側にひしめく大小無数の船。仏側の途切れることの無い疲れた兵士の列。勝つための撤退。ドイツ軍がそれを邪魔しないように前線を守り最後まで戦った人、残された仏兵、ダンケルクにたどり着けなかった兵士たち。映画化にあたり著者が生存者や資料に当たって書きあげた大作。スピリットの意味をそれぞれにこの時代に考えて欲しい。2019/05/27
Panzer Leader
56
映画「ダンケルク」の原作本かと思ったがそうではなく、ダンケルクの撤退とそこに至るまでの英独仏の歴史的背景・政治的駆け引き・戦闘等の状況と、クリストファー・ノーラン監督とのインタビューを含む映画制作秘話とが融合された合作本。これは映画を鑑賞する前に読んでおくと理解度が随分違うだろう。 ダンケルクの撤退はバルト・オブ・ブリテンに繋がりヒトラーの英国占領を諦めさせ、ソ連との戦いに目を向けさせた一大転回点であったことがよく解る。2019/07/09
future4227
45
予備知識ゼロで観てしまった映画『ダンケルク』があまりにも訳がわからなかったので、復習を兼ねて読んでみた。どうりで、あの訳のわからないっぷりはクリストファー・ノーラン監督の狙いでもあったようだ。実際、あの場にいた多くの兵士は一体どこで何が起きているのか全くわからない状態で、彼らと同じ状況を観客にも味わって欲しかったとのこと。映画の制作裏話や当時の兵士たちのエピソードなどが綴られるドキュメンタリーのため、ダイナモ作戦の背景はよくわかった。ただ、感情移入がしづらく、小説のような面白味にやや欠けるのが残念だ。2019/06/30
鐵太郎
14
久しぶりに映画館で観た、1940年5月に行われた、英国遠征軍の欧州大陸よりの撤退戦を描いた2017年の映画「ダンケルク」に関する本。原作本かノヴェライズかと思ったら、ちょっと違った。これは、この奇跡と呼ばれたダンケルク撤退戦をサバイバルと名づけ、それをコンセプトとして映画を作った記録と、あの時代、あの戦いを新たな視点で見直したもの。英雄でもその逆でもない、等身大の姿で描かれたチャーチルの描写が面白い。WOWOWで放映される前に読んでおきたかったので急いで読んだ。2018/06/20
ののまる
12
映画のストーリーブックじゃないんだよ！！ 夢中で読んだ。スピットファイア愛してる〜2017/12/23
