出版社内容情報
カリン・スローター[カリンスローター]
鈴木美朋[スズキミホウ]
内容説明
田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた―。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られるベストセラー作家
鈴木美朋[スズキミホウ]
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
338
かなり凄惨な事件で目を惹く。しかし、それ以上に主要人物のプライベートの展開の早さに驚く。別シリーズの主人公らしいサラ・リントンも登場し、ウィル以外は、キャラの濃い女性ばかりでメインキャストが埋め尽くされてきている。「無能な男には任せてられない!」的な、ある意味アメリカンな女性像が多いなか、サラの普通さ?が新鮮。新キャラの積極投入で盛り上げる反面、アンジーやジェレミーあたり、使い途に困って出番が減っているような。事件も今までで一番気になるが、きっとそこまで捻りもなく決着するんだろうと、なんか予測がつく。2019/06/10
ケイ
119
『開かれた瞳孔』のサラがジョージアにうつってシリーズが展開している。そこに、同作者のもうひとつの人気シリーズトレント刑事が絡んでくる。二人は救命の部屋で出逢うのだ。さて、上巻はなんとか読んだものの、どうもこの作家の文体は好きになれず、下巻は読まずにおく。2018/08/03
藤月はな(灯れ松明の火)
104
この本が私にとって作者を知った本ですが、続きものだったのですね・・・。どうやらディクレシアである事を隠して捜査に当たるウィルと若くして母親になった経験があり、ウィルに気があるフェイスの捜査ものかな。しかし、ヒロインが冒頭から「貴女、糖尿病と妊娠の気があるから甘いものは控えたほうが良いわよ」と言われる作品なんて初めて、読んだかも。拷問部屋の詳しく、語られなさと、治療を受けていたアナや遺体から見つかったものと二人以上にならないと拷問が行われない事が意味する悍ましさに悲鳴があがりそうになる。2018/11/21
巨峰
76
え、えぐかったわ。久々にえぐい小説読んだという感じ。。分かる人にしか分からないだろうけど、残虐度で言えば、小川勝巳を超えて、友成純一に近い感じ。痛さを感じる度合いは彼ら以上かも。下巻さらにえぐかったらどうしょうw2017/10/14
のぶ
72
まだ上巻を読む限りだが、キャラクターがきっちり書き分けられているので、人物造形がわかりやすい。従ってストーリー展開が明解でとても読みやすい。多くの人物が登場するが、主要人物の捜査官のウィルにフェイス、医師のサラ、それぞれの視点で物語が展開する。事件は車に魅かれた女性が病院に運ばれるところから始まる。拘束され拷問された傷があり、肋骨が抉り取られていた。捜査を進めるが、上巻では事件の全貌は判らない。この先どんな展開が待っているのか?感想は下巻で。2017/03/20