内容説明
ようこそ、殺人特区へ。病という病が根絶され、人口が爆発的に増加し食糧難に陥った世界。そこはある組織によって支配され、人知れず粛清が行われて人口が調整されていた。幼い頃から父親に鍛えられ、生き抜く術を叩き込まれて育った少女メドウは、家族を飢えから救うためにその組織で仕事を得る。やがてメドウは世界の秘密を知ってしまうが…。それは偶然か、必然か―。
著者等紹介
カミングス,リンゼイ[カミングス,リンゼイ] [Cummings,Lindsay]
夫とともにテキサスで暮らす。インスタグラムのタグ#booknerdigansのリーダー。『殺人特区』でデビューを果たしたのち、小学校中学年から高学年向けの“The Balance Keepers”3部作も手がける
村井智之[ムライトモユキ]
1968年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
51
ある、こことは違う世界。病を克服した彼らの世界は人口爆発を抑圧するために殺人特区なるものを導入した。んで、どんどん殺す、どんどん間引く。翻訳の文とはおもえないくらいに読みやすいんだけど、この巻ではおわりません。それにしてもここの世界の人は頭が荒いというか悪いというか・・・人口抑制するんなら今の日本のやり方の方がスマート。教育に成長に金がかかる割に、若者にまともな職を用意せずに使い捨てる。みんな絶望して子供なんて産まなくなるよ。この本の世界の指導者たちにおしえてあげてよwww2016/03/11
橘
18
面白かったです。病が根絶され、そのせいで人口が減らなくなり、殺人が日常的に行われている世界。メドウとゼファーの二つの視点が交互に描かれて読みやすかったです。「殺人特区」の意味、メドウやゼファーの正体…と驚きもたくさん。恋愛要素はあまり要らないな…と思いましたが、少しダイバージェントを思い出しました。続きがあるようで、気になります。2018/05/12
☆kubo
12
ジャケ買い。SF設定だけど、a boy meets a girlなお話でした。ナノマシンによって病気が根絶されて人が死ななくなり、人口増加で危機に瀕した社会が取り入れたシステムとは…ってもっとハードな話を想像してたわ。終わり方にあれ?と思ったら続編あるのねー。一応読むかな。2016/06/26
しぇん
9
一部の特権階層による支配により人の命が軽くなりきってしまった世界を描いたSF。何故このような歪んだ状況になったのか書かれていますが、展開的には意外な所は特にありませんでした。この歪んだ世界で家族の為にと出逢ってしまった少年の為に必死に戦うヒロインが一番の魅力だったのかなと。正直読んでて疲れましたが結末が気になるので続編が出版されたら買おうかなと。2016/06/27
ぶうたん
7
ヤングアダルト作品とは思わなかった。ストーリーに従属するような設定であり、突っ込みどころが満載。二部作で全然話が終わって無いけど、さすがにこれは読まなくて良いかな。2016/03/07