内容説明
死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画―そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか?警察とFBIは何を掴んでいるのか?やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し…。次々はがされてゆく登場人物の素顔、予測不能の展開!全米震撼の話題作。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした“Cop Town”をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られる全米ベストセラー作家
堤朝子[ツツミアサコ]
東京都出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
124
作者はクレアを作りこみすぎたのだと思う。ミステリに登場する場合のプリンセス的要素が強すぎて、それがために少々鼻白みながら読んでしまうことに。父が語りかけるというスタイルは非常に良かった。2018/07/25
future4227
51
死んだ夫の秘密を追い求めていくうちに予想外の大きな犯罪へと結び付いていく様がドキドキもの。頭脳明晰なFBI捜査官や敏腕刑事が犯人を追い詰めていくというようなありきたりの展開じゃなく、失踪事件で姉を失った妹二人が果敢にもサイコ野郎に挑んでいく。かなり頭のいいサイコ野郎を出し抜けるのか?読者としてはヒヤヒヤしながら読む羽目になる。期せずしてバラバラだった家族が団結することになるが、その代償は大きい。残酷な真実を知ることが幸せなのか、知らずにいることが幸せなのか、難しいテーマだと思う。2017/12/01
巨峰
48
陰惨すぎる物語に不似合だと思っていたタイトルが最後の最後に心に沁みてくるという展開はなかなかなものだと思った。現代アメリカの家族の在り方の1つのケースとみられるなら、(事件を抜きにしても)興味深いところがあった。2016/02/12
どどいち
41
下巻も一気に読めた。女性の強さを改めて痛感した。2016/05/14
みぃー
34
物語が大きく動き出す下巻は作者さまの本領発揮。全く容赦しない内容で読むのが辛かった。今まで読んだ作者さまの作品の中でも文句なく上位に入る胸糞悪さ。それと同時に親子の愛、姉妹の情、家族の絆が描かれ涙を誘う。知らない方が幸せなのか、知ったからこそ区切りをつけられるのか―――。2021/07/13