ハーパーBOOKS<br> 誘拐の日

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誘拐の日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596541574
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0197

内容説明

娘の手術費用のため、やむなく誘拐を決意したミョンジュン。ところが目的の豪邸から飛び出してきた少女ロヒをうっかり車ではね、その衝撃でロヒは記憶を失ってしまう。ミョンジュンはとっさに父親を名乗るものの、天才児と評判のロヒに口で敵わずこき使われる。そんななかロヒの家から両親の死体が発見され、ミョンジュンは殺人の容疑者に―。韓国で話題沸騰、巻き込まれ型ミステリー!

著者等紹介

チョンヘヨン[チョンヘヨン]
1981年生まれ。2013年に長編小説『ダブル』でデビュー。2016年YES24電子連載コンテストの“事件と真実”部門で『ポンミョンアパート イケメン捜査日誌』が大賞を受賞、2018年CJ E&Mとカカオページ共同主催の推理・ミステリー・スリラー小説コンテストで『私が殺した』が金賞を受賞

米津篤八[ヨネズトクヤ]
朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家に。ソウル大学大学院で朝鮮韓国現代史を学び、現在は一橋大学大学院博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayuri

78
転がされた。白血病、格差社会、誘拐、記憶喪失と韓ドラフリークの人にはお馴染みのエピソードがてんこ盛り。反転に次ぐ反転に何度も騙された。なんと言っても娘の手術費用のため誘拐を決意したミョンジュンと、誘拐された11歳の頭脳明晰な天才少女・ロヒの掛け合いが楽しい。誘拐犯とは思えない良い人オーラ出まくりのミュンジュンの優しさが心に沁みる。殺人事件や人体実験を絡め、ミステリ要素をふんだんに盛り込みながら終盤で明らかになっていく真相は鮮やかで爽快。エピローグⅠでホッとしたのもつかの間、二段仕込みのエピローグⅡに驚愕。2021/11/03

ペグ

69
大変な状況なのに、なぜかゆるい空氣感を醸し出しているのは、優柔不断で気の弱いミョンジュンさんとクールでしっかり者のロヒちゃんがコンビで話を引っ張っていくからかしら? 韓国のミステリー初読みでしたがとても読みやすくて面白かったです。色々な国の小説をこれからも読んでいきたい👍2023/10/12

オーウェン

60
娘の治療費のため、金持ちの娘を誘拐することにしたミョンジュン。天才児と呼ばれるロヒを誤って車で轢いてしまい記憶喪失に。自分を父として何とか誘拐を成功させようとするが。序盤はよくある犯人側からのミステリだが、元妻や刑事に、裏にある陰謀。後半犯人が分かっても、そこから二転三転という驚きを見せる。よく出来ていて、終盤への布石が次々と仕込まれていることが後々分かる。ミョンジュンの情けない父親と、ロヒのわがままぶり。疑似親子のような関係の発展も微笑ましく見られるし、いかにも実写化されそうな描写が思い浮かんで楽しい。2021/08/08

しゃお

39
娘の手術費用のため富豪の娘を誘拐しようとしたミュンジョン。しかしその相手ロヒを車ではねてしまい助けるもロヒは記憶喪失に。更にロヒの両親は殺されていた事が分かり事態は思いがけない方向へと。少々強引な点もあるけど、ユーモアたっぷりで意外性に満ちた韓国ミステリ。天才少女ロヒがミュンジュン相手に少しずつ心を許し、本当の親娘のような関係が垣間見れる様子が可笑しくも可愛かったです。ミュンジュンの優しさと苦しい胸の内は読む者の心にも同じ痛みを感じさせるだけに、真相はやるせなくも切ない。でもきっと幸せな日々がと期待です!2021/07/08

竹園和明

38
ドジで小心者のミョンジュンは、最愛の娘ヒエの手術費用のために大金持ちの娘ロヒを誘拐するよう妻に指示される。ロヒは病院長の娘で天才児と評判の少女。ところが誘拐に向かったロヒ宅の前で、飛び出してきた彼女を車で跳ねてしまい記憶喪失に陥らせてしまう。記憶を失ったロヒに対して父親を名乗るが、生意気で利発なロヒに振り回される…というコントのような序盤。ところがロヒの両親が何者かに殺害され、話が意外な展開へと変化する。序盤と中盤以降で色合いがガラリと変わる巧な組み立てのミステリー。韓国作品だけど凄く日本的な印象だった。2022/12/26

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