PHP新書<br> 入門 シュンペーター―資本主義の未来を予見した天才

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PHP新書
入門 シュンペーター―資本主義の未来を予見した天才

  • 中野 剛志【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569856186
  • NDC分類 331.72
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「創造的破壊」という言葉を生み、「イノベーションの理論の父」と呼ばれるシュンペーター。本書では彼の理論や、彼の影響を受けた現代の経済学者(ラゾニックなど)の理論について解説し、シュンペーターの理論が今日の資本主義の本質を理解する上でも極めて有効であることを示す。
さらに日本経済が長い停滞に陥った理由が「シュンペーターの理論とは正反対のことをやり続けたから」であることを明らかにする。

●イノベーションを起こすのは「精力的な人間」。「精力的」な人間とは、「快楽主義的」な人間のように、与えられた環境に適応しようとはしない人を指す
●シュンペーターの『経済発展の理論』が正しければ、主流派経済学の理論が想定しているのは、経済発展もイノベーションも存在しない「静態的」な世界である
●資本主義の三要件の一つは、「無」から貨幣を創造する民間銀行という機関が存在することである
●主要31カ国の中で、経済成長率が他のどの国よりも低いだけではなく、政府支出の伸び率も他のどの国よりも低い国が、日本である
●シュンペーターは、「創造的破壊」を起こすのは、起業家ではなく、大企業組織だと論じていた
●アメリカで、企業の「内部留保と再投資」の戦略・「終身雇用」の慣行から、「人件費の削減と株価の分配」への転換を正当化したのが、1980年代に台頭した「株主価値最大化」というイデオロギーであった
●iPhoneを生み出したのは、スティーブ・ジョブズの天才性によるものであるが、政府の支援なしには、生み出し得なかったであろうことも否定できない
●シュンペーターが予見する資本主義の未来--資本主義は崩壊して社会主義になるが、それは、資本主義が成功するからだ(そして実は、シュンペーターのいう「社会主義への前進」は、現在もゆっくりと進んでいる)
●少子化を予測したシュンペーターーー、合理主義の精神が支配する資本主義社会では、人々は子供をもたない、あるいは一人しかもたないという傾向が強くなる

内容説明

「創造的破壊」という言葉を広め、「イノベーションの理論の父」と呼ばれるシュンペーター。本書では彼の理論や、彼の影響を受けた現代の理論について解説し、シュンペーターの理論が今日の資本主義の本質を理解する上でも極めて有効であることを示す。さらに日本経済が長い停滞に陥った理由が「シュンペーターの理論とは正反対のことをやり続けたから」であることを明らかにする。

目次

第1章 どんな人がイノベーションを起こすのか
第2章 資本主義とは何か
第3章 なぜ日本経済は成長しなくなったのか
第4章 創造的破壊とは何か
第5章 企業の成長戦略
第6章 どんな企業がイノベーションを起こすのか
第7章 シュンペーター的国家
第8章 資本主義は生き延びることができるのか

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。専門は政治経済思想。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学。同大学院より05年に博士号を取得。03年、論文‘Theorising Economic Nationalism’(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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読特

41
米国も新規の開業率は低減傾向。すぐに儲からなければ生き残れない。起業は平凡な業種で起すもの。イノベーションなど担えない。その役割は現存の大企業が行うものだが、株主資本主義が進み、資金が投資家に流れる。短期的視野の快楽主義が投資を阻み、大企業もその役割を果たせない。革新的なiPhoneが生まれたのも、政府の支援があってこそ。公共の役割が民間よりも大きい。資本主義は成功するから社会主義になる。それは自然な流れで思想ではない。…日本の失われた30年は、20世紀前半のこの偉大な経済学者の理論の正反対を行った結果。2025/02/01

さきん

29
著者の本はいつも楽しみにしている。シュムペーターは、イノベーションが経済発展の動力になると分析しており、その部分ばかりが強調されるが、イノベーションが起きる条件として、主流経済学の市場均衡理論ではなく、循環経済理論を基底に論ずるべきとし、政府の産業への積極的な投資を必要とする。なぜならば、政府に比べて企業は利益を考えないといけないし、その期間も短いから。また資本主義は究極には成功の後崩壊し、イノベーションが少なく成れば、社会主義他違う仕組みが補完するようになる。2025/01/14

ta_chanko

26
イノベーションを起こせるのは大企業や国家。アメリカでも軍や国家プロジェクトに莫大な資金を投資して、イノベーションの契機をつくってきた。それに対して日本では、景気が良くないのに増税をし、緊縮財政をとり、財政健全化を目指して、ひたすら民間から資金を没収してイノベーションの芽を摘んできた。これが「失われた30年」の実態。主流派経済学の大きな間違い。シュンペーターによれば、資本主義はやがて社会主義(大きな政府)に向かうと予想。これに抗うのが新自由主義や株主資本主義。日本もアメリカも、世界経済にとっても試練のとき。2025/01/25

belalugosi6997

20
尊敬する評論家。Sの経済観はIは如何なる条件下で起こるのかを定義付けている。しかし、悪意の解釈する輩がいる。それがMEであり、G。典型例が「創造的破壊」いわゆる「経済根性論」だ。こんなことをやっていてもI等は起こらず、寧ろ衰退するだけである。Sの経済理論を忠実に行った国がある。日本だ、但し明治維新から昭和期の正に黄金期である。真逆の政策をして衰退した国が今の日本である。ME派は政府の介入を嫌うが、最もIに適した長期的に支援ができ、リスクを負えるのは政府に他ならない。最終章の「E」お見事だった。ベスト著書2025/01/19

QUiChe

12
考え方や世の中の見え方が大きく変わる、読み応えのある一冊でした。イノベーションの理論の父であるシュンペーターがここまで深い洞察の上で経済を適切に捉えていたとは。我が中規模企業で何ができるのか、考えて実行していきたい。長期目線で100年、200年先に残していけるように。2025/01/03

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