内容説明
イスラエル諜報機関と英国MI6の極秘作戦がリークされた―。西側の貴重な情報源だったロシア人工作員が英国へ亡命直前、暗殺されたのだ。組織内部に潜むロシアの二重スパイ“モグラ”をめぐり、MI6上層部にまで疑惑の目が向けられるなか、やがてガブリエルは敵の真の狙いに気づくが…。同じ頃、アンダルシアでは“赤い女”と呼ばれる老女が事件の鍵となる回想録を綴っていた。
著者等紹介
シルヴァ,ダニエル[シルヴァ,ダニエル] [Silva,Daniel]
これまでに刊行した21作すべてをNYタイムズ・ベストセラーリストに送り込んでいる人気作家。ガブリエル・アロン・シリーズは全作品が高い評価を受け、世界30カ国以上で紹介されてベストセラーになっている。CNN特派員の妻ジェイミー・ギャンゲルと2人の子供で双子のリリーとニコラスとフロリダ在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
49
2017年1月頃〜 前作の爆弾テロによる負傷の後遺症で痛む腰をさすりながらガブリエル登場。おかげでガブリエルもだいぶ歳相応に見えてきた。良い記憶のない冬のウィーンでの作戦指揮。例によって陣頭指揮を執っていたが、亡命させる予定だったロシアのスパイが目の前で殺害されてしまう。その上その場にガブリエルが居合わせたことをマスコミにリークされて窮地に立たされる。怒り心頭のガブリエルは怒濤の諜報戦に突入するが、判明したのは、宿敵ロシアの策謀が二重三重に張り巡らされていたこと、そしてある伝説の二重スパイの存在だった。2021/02/04
Nat
37
図書館本。シリーズものだったが、初めて読んだ。シリーズの中間作品だが、単体でも読めた。登場人物が多く、視点や場面が頻繁に変わるので、把握するのが大変だった。イスラエル、ウィーン、イギリス、ロシアなど様々な組織が関わって物語が進んでいく。あの人が怪しいと思いながら読み進めて下巻へ。2023/02/23
うたかたの日々
29
最初から緊張感の続く展開におなじみのメンバー、アロンとロシアとのスパイ同士の戦いどんどん盛り上がってきて後半に続く。2019/12/18
Happy Dragon 🐉
11
読了。前情報を知らずに拝読。実に面白い、タイトルの、「赤い女」が誰なのか?徐々に明らかになっていくが、まだまだわからない。下巻に続く。ありがとう。感謝!2023/08/29
🐾ドライ🐾
11
イギリス、アメリカ、イスラエル、ロシアなど各国の情報機関が出てくるスパイ小説。何が大変って、慣れない外国人の名前で誰がどの組織に属していて、誰が上司(部下)で、誰と誰が友好(敵対)関係で…会話文も多く人物把握に戸惑いながら上巻読了。 暗殺って秘密裏に行われるものだと思ってたけど、バイクで近付いて銃撃とか車で撥ねるとか、目撃されることを考えずけっこう強引。そういえばキム正男もバレバレ状態で実行されたよな、関係ないか。下巻へ…2021/06/19