内容説明
タランチュラをMRIにかけ、クマに脳外科手術を行い、サメを麻酔し、ゴリラにペースメーカーを植え込む―蹴られ、刺され、噛まれ、糞を投げつけられる世界一ワイルドな“動物のお医者さん”の日常。
目次
1 セイウチの自殺願望―麻酔する
2 靴ひもでワニを捕まえる―捕獲する
3 オオカミの毛でストレスを測る―採取する
4 ヤマアラシのつかみ方とフクロウの目の覗き方―触診する
5 ハブの心臓に針を突き刺す―採血する
6 シカが鎌状赤血球貧血で死なない理由―検査する
7 キツネザルの数値は嘘をつく―診断する
8 カメの偏頭痛と6本指のキツツキ―撮影する
9 空対空ミサイルはいかにしてクロサイを助けるのか―検温する
10 ゴリラの心臓にペースメーカーを植え込む―手術する
11 機嫌の悪いカバの歯科治療―歯を治す
12 マナティーのジャンクフード―給餌する
13 スプーン1杯のアリで薬を飲ませる―投薬する
14 靴と交尾するペンギン、精子のいらないコモドオオトカゲ―繁殖する
15 クマのプーさんは射殺された―解剖する
16 シャチのケイコを追え―野生に帰す
17 ドードーからジャワサイまで 絶滅動物たちの墓碑―保全する
著者等紹介
ピッツィ,ロマン[ピッツィ,ロマン] [Pizzi,Romain]
英国獣医動物学会会長。王立獣医師協会が認定する獣医学のエキスパートであり、野生動物外科の世界的権威として知られる。長年にわたりエジンバラ動物園、スコットランド国立野生動物保護センターで活躍、ノッティンガム大学動物園・野生動物医学の名誉准教授を務める。ヨーロッパ水族館・動物園協会アドバイザー、オーストラリアの非営利団体“フリー・ザ・ベアーズ”顧問、国際自然保護連合(IUCN)メンバー
不二淑子[フジヨシコ]
早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。