内容説明
コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・プレストは、元恋人の弁護士レイラから冤罪疑惑の調査を依頼される。右派で知られる法務長官メルゴーの殺害事件で、犯人のイラク系移民は息子を強制送還され、ISに処刑されていた。動機と証拠から有罪判決は決定的に思えたが、調べを進めるうちメルゴーがナチスに関するある本を極秘出版しようとしていた事が判明、関係者の惨たらしい死体が見つかり―。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
30
血気盛んが災いして警察をやめた私立探偵の所に元カノがわけあり事件を持ち込むというよくある王道パターン。主人公モテ要素つめこみすぎ。ナチスを素材にするといくらでも物語が作れますね。2023/12/12
しゃお
30
コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・ブレスト。元警官でジャズやブルースのギタリストでお洒落に気をつかい、常にユーモアのあるセリフを忘れず、キルケゴールを引用し、料理や酒にもこだわりを見せ、別れた女性への想いに身を震わせながらも、女性にはモテモテでベッドを共に。世界大戦におけるデンマークの暗部、白人至上主義などの人種差別などテーマは重いけれど、その語り口や生き方から軽めに感じられて読みやすい上に、この上なくハードボイルドな部分がストライク。シリーズ化される予定との事で楽しみ!2023/09/25
み
21
むっちゃ好みです、本国でもまだこの一作だけのようですが、シリーズ化されそで楽しみです^ ^オシャレなスキンヘッドの188センチのゲーブリエルだけでなく、元上司やら、元ヤンチャな人やら、友人とその家族など、魅力的なキャラばかり。お話しは、ナチス絡みの事件ですが、戦争関連の知識がないあたしでも楽しめました♪2024/01/07
羊山羊
18
昨今のネオハードボイルドのような、真正面から社会問題に挑み、政治の闇に肉薄しても恐れない主人公ゲーブリエル!イヤハヤ実にかっこいいキャラクターだ。ちょっと思ったよりは軟派なキャラだったけど。何やかんやピンチではしっかりタフしてる良いキャラクタです。チャンドラー+北欧みたいな触れ込みだったけど、本当に特徴だっているのは都市におけるハードボイルドの社会派要素+北欧小説の社会問題の切り取り方のマッチングだったんだろうと思う。サラ・パレツキー氏みたいなストーリー構築と北欧小説の湿っぽさを覚えた1冊。2023/11/24
sanosano
12
登場人物が多いわけではないのだが「これ誰?」案件が続出.文章のせいなのか描写のせいなのかわからないんだけど集中できなかった.北欧のサスペンスドラマによくあるような話でした.お暇ならどーぞ.2023/11/12