内容説明
フィアンセから一方的に婚約破棄され皇女の侍女として宮廷で働き始めたイルゼ。勤務中に偶然、皇帝ヴィルフリートの秘密を知ってしまい口封じのため気づけば彼の婚約者に!?「どうしてほしい?口づけがいいか?」利害による関係のはずなのに、イルゼをしきりに甘やかし溺愛してくるヴィルフリート。とまどいつつ彼に惹かれていくイルゼは―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デイジー
13
★★★★★久々に、ドストライク!王道的宮廷TL。理性的でしっかり者だけど乙女なヒロインと、実はポンコツ溺愛ヒーロー。伏線はしっかり張られ、隠語や日記などの小ネタも塩梅よく、それらの回収もきっちりされて気持ちいい。RシーンもちょいS、ちょいオヤジ系で濃厚なのは好み。ヒーロー側も手札は握っていたけれども、結果的に陰謀の解決をヒロイン側に任せたのを信頼と取るかどうか。ヒーロー側も動けただろう、とは思うけど、そこはヒロインを信じて立てるが故ということにしておこうか。結末も後世とかにならず子供目線までなのが嬉しい。2021/10/21
さっきぃ
11
祖父たちの約束で婚約した相手に、真実の愛に出会ったといわれ婚約破棄をされた伯爵令嬢イルゼ。悪女の噂を流され傷ついた後、もう結婚はしないと決めるものの、皇帝の秘密を偶然耳にし、契約的に皇帝の婚約者になる。皇帝がイルゼに恋するのが早い気もしたけれど、あとからの話を読んで結局一目惚れだったのかな、と無理矢理納得。イルゼはしっかりしているけれど裏ではちょっと弱くて可愛らしい。元婚約者は最悪過ぎるけれど、皇帝がひたすらイルゼを可愛いと思っているのが良かった。日記が最高。2024/04/21
デイジー
11
このところ、体調不良。そんな時は、お気に入りのTLに限る。溺愛ヒーローとクレバーなツンデレヒロイン。安心仕様で楽しく読了。2023/03/07
デイジー
9
再読。うん、やっぱり好きなお話。タイトルで損をしているかな。ツンデレ系ヒロインと溺愛ヒーロー。サブキャラの隣国王女が気の毒だが、彼女も最後は立派な立ち回り。流され系でない、きちんとしたキャラの女性像が好き。そして、ヒーローはもちろん、溺愛の沼に溺れてもらわないと。TLですから!2022/11/01
十六夜
8
悪女の汚名を期せられ婚約破棄させられたヒロイン。結婚はあきらめ皇女の侍女になって生きていこうと決めるが、皇女の猫を捕まえるため入った庭で、皇帝が自分は不義の子だと話しているのを聞いてしまう。それを知った皇帝は彼女を自分の監視下に置くため妃にすると言い出して~って感じ。ヒロインは悪女の汚名も裁判で晴らす才女だけどわりと打たれ弱いところもあり。ヒーローは腹黒ってほどでもないけどヒロインに取っちゃ悪の大魔王みたいに最初は見えていただろうなと。後日談も溺愛デロデロな感じでごちそうさまでした。2021/08/22