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内容説明
エラリーはうんざりし、嫌悪で気分が悪くなりそうだった。男爵の娘である彼女は、父親の遺した屋敷を宿に改装したが、この週末、大富豪ラレンツ・デ・ルカが滞在していた。だが、彼は恋人らしき連れの女性をいとも冷淡にあしらい、あろうことかエラリーにまで誘いをかけてきたのだ。まるで、かつて不貞をはたらき、女性を軽々しく扱った父みたいに。それでも父親を愛し続けた母親はみじめな生涯を送ることになった。だから、私は決して誰も愛さないと心に誓っている。ところが、その夜ラレンツと二人きりになったとき、彼が口にした言葉にエラリーの心は大きく揺れた。
著者等紹介
ヒューイット,ケイト[ヒューイット,ケイト][Hewitt,Kate]
ロマンス作家。アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで結婚。その後、イギリスに渡り六年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始める。現在はコネチカット州に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mari
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★★☆2012/02/08
MOMO
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誠実ではない父親のせいで傷ついた過去を持つ二人の境遇は、まるでコインの裏表のよう。そして二人とも、再び傷つけられることを恐れて、他人に心許さずにいます。そんな、殻にこもった意固地さん達のロマンスは、自分を守るために相手を傷つけたり、きつい言葉を口にしたりの連続で、少々イラつかされました。それでもまぁ、脅えながらもゆっくりと愛に目覚め、過去の辛い思い出を断ち切って、前に進む決意を固めていくさまは、それなりに感動的と言えるのかも・・・?うーん・・・2011/09/06