内容説明
王太子レナードの飼い猫を保護したことがきっかけで彼に縁談避けのニセの婚約者となるように頼まれたヴァイオレット。美しく聡明なレナードに優しくされ、どんどん彼を好きになってしまう。「今日の君は昨日の君よりずっと可愛い」最後の思い出に抱いてほしいと願う彼女を、レナードは優しく愛し本当の婚約者になってほしいとささやきかけるが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
33
最後の方のレナード目線の独白が好み。2021/10/21
十六夜
5
父に疎まれ使用人に無視されている伯爵令嬢。子猫を助けたけど父親に捨ててこいと言われ、猫を抱いて飛び出したところ、行商人の男に会う。その男に猫を託し、年に二度会う約束をして、それをよすがに生きるが、ある日父にそのことがバレて軟禁される。父が後妻を得たのを機に王宮女官になり、必死に勉強して身を立てる中、王太子の目に留まって……という内容。ヒロインはとにかく不遇で薄幸だけど努力家で、そこがヒーローの頭良すぎて諦念だらけだったところに響いた感じかな。ヒロインが清らかだ家にヒーローの腹黒さが最後どーんとくるけど。2021/10/15
かける
2
母が出産で身体が弱り亡くなったため、父に疎まれたヒロイン。年に2度行商人に会うことを楽しみにしていたが、事実を知った父に軟禁される。3年後再婚により、王宮で侍女になるようにと追い出されて…。貴族のマナーなどわからないヒロインが努力家で勉強を重ねて認められていくのがいい。2024/04/24