内容説明
そんなばかな!レイチェルは思わず叫びそうになった。不幸な子供時代、少年院送りの過去を持つレイチェルは、運転手として雇われているパリー家のわがままな孫娘にはめられて、宝石泥棒の濡れぎぬを着せられようとしている。身の潔白をあかそうにも、前科者という目で皆が見る。その窮地を救ってくれたのが、客として招かれていたモンタナの牧場主ローガンだった。孫娘のしわざだと彼が助け船を出してくれて、その場は収まった。しかし、レイチェルは反論も許されず解雇されてしまう。「家政婦をさがしているんだ。ぼくのところに来ないか?」行くところもなくなった彼女は、ローガンのその誘いに乗ろうと決意した。