目次
時代区分と構成
近代日本と西洋
国家形成期の政治
条約改正
建軍
「大陸国家」日本
第一次世界大戦と日本
二大政党政治の展開と崩壊
第二次世界大戦と日本
戦後体制の成立
日米安保体制の確立
経済成長・利益政治・国土開発
五五年体制の展開と崩壊
戦後日本の領土問題
戦後日本の歴史認識問題
著者等紹介
五百旗頭薫[イオキベカオル]
1974年兵庫県に生まれる。1996年東京大学法学部卒業。東京都立大学法学部助教授、首都大学東京法学系准教授、東京大学社会科学研究所准教授等を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻:日本政治外交史
奈良岡聰智[ナラオカソウチ]
1975年青森県に生まれる。1999年京都大学法学部卒業。2004年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学大学院法学研究科助教授、同准教授を経て、京都大学大学院法学研究科教授。専攻:日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
182
日本は西洋の軍事力から距離を取れたお陰で、憲法・教育・経済など(近代の基盤となる)源泉への遡行を試みる余地があった。ただしそこに外交の難しさもあって、条約改正交渉は粘り強い努力の末やっと実を結んだ。日露戦争に勝った日本はアジア諸国から一時は手本にされたが、韓国併合や、差別的な目で周りを見下し、政府は世論にふらついて国際的信用を失い軍国主義へと傾いてゆく。戦後は高度成長期に利益政治が拡大し、それを抑える動きもありながら55年体制は崩壊した。日本の政治をその歪みも含めて振り返ることのできる有意義な講座だった。2023/05/25
masa
18
全編通して内容が盛り沢山で大変勉強になった。著者の2人の先生はどちらも切れ者といった感じで、若いのに将来有望な先生なんだろうなぁと感じた。特に二度の大戦の前後の日本外交の経緯が面白かった。2021/07/18
オザマチ
13
改めて学んでみて、近現代の歴史や政治についてほとんど何も知らなかった事を痛感させられた。課題やテストが論述式なので、履修には覚悟が必要だが、講義も教科書も分かりやすいのでオススメ。2020/07/04
らっそ
7
高校で世界史選択だったので、かなりぼんやりしていた近代日本史の流れがよく分かった2020/06/18
spanasu
1
短いなかでよくまとまっており、特に著者それぞれの専門である条約改正と二十一か条要求、専門ではないが建軍と戦後の利益誘導政治については詳しく書かれている。2020/02/14