内容説明
ふいに亡霊があらわれて変わっていく風景。雨のような寂寥のただなか詩人は、不在の影とともにある無数の生を見つめる記憶と時の縁に立つ22篇。
目次
さみしいファントム
オーヴァーフロー
夏の夜の深みに
霧の夜
三月の空
夏の思い出
あたらしい不完全さで
地上の底で
台風が近づく夜
ともしび
さざめき
風になる
祝祭のよるに
化身
はるのおわりに
夜を渡る
秋の入り口で
鍋の音
ルナティック
旅芸人の一座
行雲流水カフェ
著者等紹介
塚本敏雄[ツカモトトシオ]
1959年生まれ。詩集に『花柩』(1993年・思潮社)、『リーブズ』(2001年・思潮社)、『英語の授業』(2006年・書肆山田)、『見晴らしのいいところまで』(2013年・書肆山田)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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