目次
イントロダクション―社会とは何であるのか
貧困の個人化―貧苦の意味の変容
貧困の隠蔽―「文明化」される社会
貧困の忘却―「豊かな社会」の陥穽
貧困の犯罪化―新自由主義の刻印
貧困の再発見
子どもの貧困
若者の貧困
貧困の空間社会学
貧困という体験
貧困と社会
著者等紹介
西澤晃彦[ニシザワアキヒコ]
1963年京都府に生まれる。1994年東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。現在、神戸大学大学院国際文化研究科教授。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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brawi
1
「社会などない。ただの個人の集合である」という新自由主義とそれにより排除されてきた個人を包摂してきた「社会」とのせめぎ合い。筆者は、そのような新自由主義的世界は退屈なものであり、異質な他者とあえて出会いを求める人が出てくる、そこに望みをかけているようだ。 話変わるけど、相模原障害者施設殺傷事件って新自由主義的価値観がはっきり出た「本音がむき出しになった」犯行と思いました。彼が重複障害者の安楽死の法制化を衆議院議長公邸に直筆の手紙をもって行くほどまで願ってた事、「死生学入門」のテキストと併せて考えるとよい。2016/07/24
Hisashi Tokunaga
0
いや面白為になる一冊でした。北川・丹野の「移動と定住」同様に気鋭の社会学者の授業だものね。2017/01/26
オランジーナ@
0
貧困に、ついてのいろいろ2025/01/29