講談社文庫<br> 暁の宇品―陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

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講談社文庫
暁の宇品―陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

  • 堀川 惠子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065345054
  • NDC分類 395.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報


人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。

第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション
NHK BSスペシャル 2024年12月放送予定
 
陸軍兵士の海上輸送という、日本軍事史上最も重要で、最も未解明の問題に光を当てた素晴らしい本だ。――東京大学名誉教授 北岡伸一

本書『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』を読んで、先の大戦の敗戦に対する「身近」な感じが、身を切られるような切迫した今ここにある課題なのだということを確信した。――ジャーナリスト 船橋洋一(解説より)

誰よりもこの国の船舶事情を知り尽くし、開戦に反対して罷免された軍人がいた。自ら開戦決定の歯車となり、破綻する輸送現場に立ち尽くす参謀がいた。そして敗戦を確信し、海ではなく原子野に立つことを選んだ司令官がいた。彼らの存在が、そして軍港宇品の記憶が、あまりに早く忘却の彼方に追いやられてしまったのは、世界で最初の被爆地となったヒロシマの宿命でもあった。(序章より)

人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。
日清戦争から始まり満州事変、日中戦争、太平洋戦争に至るわが国の近代戦争の中枢にあった、旧日本軍最大の輸送基地・宇品。
その司令官たちとヒロシマが背負った「宿命」とは何だったのか。
第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション。

内容説明

人類初の原子爆弾は、なぜ“ヒロシマ”に投下されなくてはならなかったのか。日清戦争から始まり満州事変、日中戦争、太平洋戦争に至るわが国の近代戦争の中枢にあった、旧日本軍最大の輸送基地・宇品。その司令官たちとヒロシマが背負った「宿命」とは何だったのか。第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション。

目次

序章
第1章 「船舶の神」の手記
第2章 陸軍が船を持った
第3章 上陸戦に備えよ
第4章 七了口奇襲戦
第5章 国家の命運
第6章 不審火
第7章 「ナントカナル」の戦争計画
第8章 砂上の楼閣
第9章 船乗りたちの挽歌
第10章 輸送から特攻へ
第11章 爆心
終章

著者等紹介

堀川惠子[ホリカワケイコ]
1969年広島県生まれ。ジャーナリスト。『チンチン電車と女学生』(小笠原信之氏と共著)を皮切りに、ノンフィクション作品を次々と発表。『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』で第32回講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』で第10回新潮ドキュメント賞、『永山則夫―封印された鑑定記録』で第4回いける本大賞、『教誨師』(以上、すべて講談社文庫)で第1回城山三郎賞、『原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年』(文春文庫)で第47回大宅壮一ノンフィクション賞と第15回早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。本作『暁の宇品―陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』は2021年に第48回大佛次郎賞を、’24年に山縣勝見賞・特別賞(同作を通じて船舶の重要性を伝えた著者とその講演活動に対して)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さつき

75
旧日本陸軍の船舶司令部のあった広島市の宇品地区に焦点をあて、その歴史を辿る一冊。太平洋戦争開戦間近かな時期に、船舶不足について意見具申をし罷免された司令官がいたなど知らなかったし、そもそも恥ずかしながら宇品という地名すら聞き覚えがなかった。島国日本から海外へ派兵するには輸送船舶が絶対必要なのに、その事に気づきもしていなかった。広島を原爆投下の目標とした大きな一因に宇品基地の存在があったのに実際被害を受けたのは市街地だったこと。無傷だった船舶司令部が原爆投下2時間後から隊をあげて救援救護に向かったこと。2024/07/31

さぜん

55
「人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか」この疑問から出発し、日本軍最大の輸送基地宇品から日本の戦争の歴史を掘り下げたノンフィクション。島国日本において船舶輸送は重要な機能であるのに参謀本部は軽視していた。その中で奮闘した司令官達の足跡から見えてくるものに、現代の日本の課題が重なる。何とかなるという浅はかな考えと計画の下で突き進んだ戦争。失われた命の数と引き換えに何を得たというのか。膨大な資料を読み込み、丹念な取材を経て書かれた本作。何度も涙しこの本と出会えた事にただただ感謝。2024/08/13

piro

40
広島の宇品港に置かれた陸軍船舶司令部に関するノンフィクション。大戦を日本の兵站と言う観点から克明に描いた力作。戦争自体が愚かな事ですが、日清日露戦争では重視されていた兵站戦略が軽視され、多くの犠牲に繋がった愚かしさが腹立たしい。海軍ではなく陸軍が海上輸送を受持つと言う構図が結局は民間頼みに繋がり、命を落とした多くの人が非軍人であったと言う事実は初めて知りました。「船舶の神」と呼ばれた田尻昌次中将や、被爆後の広島で復旧に尽力した佐伯文郎中将の様な「良心」はせめてもの救いですが、遣り切れない想いが残ります。2024/08/16

もっぱら有隣堂と啓文堂

10
傑作ノンフィクションだぞこれは。兵站と補給、いわゆるロジスティックスを軽視し根拠ない精神論で戦線を拡大した挙句、外航船はおろか内航船も無くなり国力を喪失し敗戦した本邦。政策実行にあたり根拠が必要という現在にも通ずる教訓が示される。陸軍船舶司令部というニッチな分野に目を付け、ジャーナリストらしく取材対象を時間をかけて丁寧に掘り下げていく態度はまさにプロフェッショナル。その結果、未発表の田尻中将の自叙伝や佐伯中将の遺品にたどり着き説得力が増した。二人の歴史研究家の的確な助言も作品の完成度アップに一役買っている2024/07/22

辻井凌|つじー

5
広島の宇品にあった陸軍船舶司令部の歩みを追い、日本軍という組織、戦争とその悲劇性、広島への原爆投下を書き切った。登場するどのエピソードも興味深い。我々が過去の戦争を知るときに輸送と民間協力のことをいかに忘れてきたかを突きつける。おすすめ。 https://www4.targma.jp/tetsumaga/2024/08/12/post34367/2024/07/16

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