出版社内容情報
人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。
第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション
NHK BSスペシャル 2024年12月放送予定
陸軍兵士の海上輸送という、日本軍事史上最も重要で、最も未解明の問題に光を当てた素晴らしい本だ。――東京大学名誉教授 北岡伸一
本書『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』を読んで、先の大戦の敗戦に対する「身近」な感じが、身を切られるような切迫した今ここにある課題なのだということを確信した。――ジャーナリスト 船橋洋一(解説より)
誰よりもこの国の船舶事情を知り尽くし、開戦に反対して罷免された軍人がいた。自ら開戦決定の歯車となり、破綻する輸送現場に立ち尽くす参謀がいた。そして敗戦を確信し、海ではなく原子野に立つことを選んだ司令官がいた。彼らの存在が、そして軍港宇品の記憶が、あまりに早く忘却の彼方に追いやられてしまったのは、世界で最初の被爆地となったヒロシマの宿命でもあった。(序章より)
人類初の原子爆弾は、なぜヒロシマに投下されなくてはならなかったのか。
日清戦争から始まり満州事変、日中戦争、太平洋戦争に至るわが国の近代戦争の中枢にあった、旧日本軍最大の輸送基地・宇品。
その司令官たちとヒロシマが背負った「宿命」とは何だったのか。
第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション。
内容説明
人類初の原子爆弾は、なぜ“ヒロシマ”に投下されなくてはならなかったのか。日清戦争から始まり満州事変、日中戦争、太平洋戦争に至るわが国の近代戦争の中枢にあった、旧日本軍最大の輸送基地・宇品。その司令官たちとヒロシマが背負った「宿命」とは何だったのか。第48回大佛次郎賞受賞の傑作ノンフィクション。
目次
序章
第1章 「船舶の神」の手記
第2章 陸軍が船を持った
第3章 上陸戦に備えよ
第4章 七了口奇襲戦
第5章 国家の命運
第6章 不審火
第7章 「ナントカナル」の戦争計画
第8章 砂上の楼閣
第9章 船乗りたちの挽歌
第10章 輸送から特攻へ
第11章 爆心
終章
著者等紹介
堀川惠子[ホリカワケイコ]
1969年広島県生まれ。ジャーナリスト。『チンチン電車と女学生』(小笠原信之氏と共著)を皮切りに、ノンフィクション作品を次々と発表。『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』で第32回講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』で第10回新潮ドキュメント賞、『永山則夫―封印された鑑定記録』で第4回いける本大賞、『教誨師』(以上、すべて講談社文庫)で第1回城山三郎賞、『原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年』(文春文庫)で第47回大宅壮一ノンフィクション賞と第15回早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。本作『暁の宇品―陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』は2021年に第48回大佛次郎賞を、’24年に山縣勝見賞・特別賞(同作を通じて船舶の重要性を伝えた著者とその講演活動に対して)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さつき
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piro
もっぱら有隣堂と啓文堂
辻井凌|つじー
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