目次
芸術とは何か―芸術の見方・味わい方
プラトン美学―文学の深い可能性
アリストテレス芸術哲学―演劇の哲学的普遍性
ロマネスク美術―超越のプラトン主義
ロマネスク美術―輪廻転生のプラトン主義
ゴシック美術―内在のアリストテレス主義
イタリア・ルネサンス美術―ルネサンスの新プラトン主義
イタリア・ルネサンス美術―ルネサンスの政治思想
北方ルネサンス美術―宗教改革と芸術
バロック美術―対抗宗教改革の芸術戦略
ロココ芸術―ディドロ美学と市民の芸術
19世紀美術―革命の時代の芸術
20世紀美術―戦争の世紀の芸術
現代の美術―死の影の下の芸術
今日の芸術―環境問題と芸術
著者等紹介
青山昌文[アオヤママサフミ]
1952年青森県に生まれる。1976年東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。1978年東京大学文学部美学科卒業。1984年東京大学大学院人文科学研究科美学芸術学博士課程単位取得満期退学。現在、放送大学教授・博士(東京大学)。専攻は美学・芸術論・自然哲学・表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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牧神の午後
2
芸術は天才によってなされるものであるけれど、社会と隔絶したものではなく社会と密接に拘っていると言うこと、また歴史・分野区の中で存在するものであって、独立したものではないと言うこと。近代のロマンティックな芸術観を真っ向から否定する著者の論理は明解で、説得力もあってなによりも読みごたえがある。惜しむらくは放送大学教科書なので、放送大学の視聴を前提としていること。紹介されている美術作品の図版が殆どないんですよねえ。2013/05/14
take
1
芸術とは世界の本質の顕現であり、社会から隔絶した個人の個性の表れなどでは断じてない。という主張が繰り返されている。僕は芸術に関してど素人なので、筆者の主張の位置付けがよくわからないのだが、本書を読む限りでは、筆者の主張は「芸術はそうあるべきだ。そうあってほしい。」という個人的信念のように見えた。2017/04/15
dubstepwasted
1
後半部分は息切れ感がありました。プラトンとアリストテレスの芸術哲学の対比が面白かったです2013/07/26