出版社内容情報
経済不振による国内需要の減退,アジア工業国の進出による輸出競争率の低下などを背景に厳しい状況が続く現在,日本の製造業はこれまでに蓄積してきた高い技術力を生かしながら新たな方向での展開を目指す必要がでてきた。本書は国際的な競争にとくに注目し,電子機器,電子デバイス,バイオテクノロジー関連,自動車,工業機械など産業ごとの歴史的な発展,現在の状況を分析,そのうえでいかなる展開が可能であり効果的であるのかを考察している。
1.国際的な視野から見た日本の製造業の現状
2.サイエンスに基づいた新産業の発展
3.電子機器産業におけるグローバル市場形成と日本企業のアジア生産展開
4.電子機器産業における競争力要因とアジア新興勢力に対峙する日本企業の課題
5.次世代技術で復権を目指す半導体,液晶を中心とした電子デバイス産業
6.バイオテクノロジー関連産業の展開
7.国際的研究開発競争の中での日本の医薬品産業
8.ものづくりの競争力は揺るがない自動車産業
9.自動車産業の将来
10.トップの座を守る工作機械産業
11.総合力を生かす半導体製造装置産業
12.多様に展開する大型機械システム産業
13.社会からの要請に応える社会機器システム産業
14.再編成で競争力を高める鉄鋼企業
15.日本の製造業の新たな発展