出版社内容情報
哲学(philosophy)という言葉は古代ギリシャの「知恵の愛求」(philosophia)に由来するが、古代ギリシャにおいて「知恵の愛求」はどのように生まれ、成長していったのだろうか。それを解き明かし、哲学をその原点に立ち帰って理解することを目的にしている。ソクラテス、プラトン、アリストテレスなど、ギリシャ哲学の代表的な思想・哲学を「知恵の愛求」をキーワードに15章に分けて考察。主な章は「ソクラテスのエレンコス」「仮説的イデア論」「全のイデア」「エピステーメー、概念の再検討」「形而上学」など。
1.ソクラテスの「知恵」
2.ソクラテスのエレンコス
3.プラトンは超越的イデア論者か
4.仮説的イデア論
5.善のイデア
6.イデア論の再検討
7.「エピステーメー」概念の再検討Ⅰ
8.「エピステーメー」概念の再検討Ⅱ
9.分割法
10.イデアのコイノーニアー
11.アリストテレスにとっての「哲学」
12.「ト・オン・レゲタイ・ポラコース」
13.本質をめぐる議論Ⅰ
14.本質をめぐる議論Ⅱ
15.論証理論