出版社内容情報
私たちは快適で便利な生活をおくるために、エネルギーを空気や水のごとく無意識に使っている。世界はエネルギー源の大半を化石燃料に依存しているが、これらはいずれ枯渇してしまう資源であり、また燃焼によって酸性雨や地球温暖化の原因となる大気排出物を放出する。過去100年間で15倍に増加したエネルギー消費が抱える諸問題と今後の課題を検討するとともに、21世紀の世界が継続可能な発展を遂げていくために必要な無駄のない消費工夫、原子力や再生可能エネルギーといった代替えエネルギーの開発について考察している。
1.人類とエネルギー
2.社会のエネルギー消費
3.エネルギー消費構造と省エネルギー
4.エネルギー供給の基本要件
5.エネルギー資源:資源分類と化石燃料
6.エネルギー資源:再生可能エネルギーと原子力
7.エネルギー変換とシステム分析
8.化石燃料技術
9.原子力発電技術
10.核燃料サイクルと放射線
11.再生可能エネルギー技術
12.エネルギー輸送と貯蔵
13.分散型技術の役割
14.地球環境問題と温暖化対策
15.エネルギーと持続可能な発展