出版社内容情報
環境社会学は環境問題の解明と解決の道を探る社会学の一領域で、過去10年間でめざましい発展を遂げてきた。本書は環境社会学の基本的課題を体系的に提示することを第一の目標に、次の4点に焦点をあて執筆されている。（1）豊富な具体的事例の紹介、（2）日本における環境社会学の代表的な理論枠組みの考察、（3）国際比較と国際関係への視点、（4）環境問題の歴史的展開の考察と過去の教訓および現代の位置の自覚。
１．環境社会学の課題と視点
２．環境問題の初段階
３．公害の原点としての水俣病
４．新幹線公害問題ー日本とフランスの比較
５．廃棄物問題を考える
６．自然環境と社会の相互作用
７．農山村と環境問題ー有機農業を中心として
８．コモンズー自然環境と担い手
９．発展途上国と環境問題
１０．社会的ジレンマ
１１．環境負荷の外部転嫁と社会的ジレンマの諸類型
１２．環境制御システム論
１３．自然エネルギーと市域振興
１４．環境基本条例と環境基本計画ー自治体総合的環境行政の推進
１５．環境問題の解決のために
