目次
公共哲学とは何か
公共哲学としての功利主義
公共哲学としてのリベラリズム
リベラリズム批判の公共哲学1―ノージックの権原理論
リベラリズム批判の公共哲学2―マッキンタイアの徳倫理学
アーレントの公共哲学
ハーバーマスの公共哲学
デモクラシーと公共性
社会統合と公共性
経済学と公共性
危機と公共哲学1―巨大災害
危機と公共哲学2―社会保障
公共的問題としての科学技術
科学技術の公共的問題にどう取り組むのか―民主性と専門性の対立を超えて
国際社会における公共性
著者等紹介
山岡龍一[ヤマオカリュウイチ]
1963年東京都に生まれる。1988年国際基督教大学教養学部卒業。1997年ロンドン大学(LSE)Ph.D.取得。現在、放送大学教授。専攻、政治思想史、政治理論
齋藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年福島県に生まれる。1988年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専攻、政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
5
「公共哲学」って何ぞやとなったとき、手にとって正解だった。マッキンタイアの議論が個人的には面白かった。2021/07/30
Moloko
3
政治思想に加えて、経済学的な視点や科学技術論も加わって、現代社会の公的な課題を思考する基礎を学べると思った。功利主義もベンサムが論じたようにある政策的な決定が既得権に対して与える賠償を提供するようなルールを加えればいいのか、あるいはロールズのようなリベラル論か、マッキンタイアの言う「徳」の議論を復活させればよいのか。経済学からは市場の有効性と副次的な問題及びに社会保障制度の現状と課題。科学技術論からは政策決定における科学の価値中立性の難点や人々のリスク認知における社会規範と科学者・当局への信頼との関係云々2017/06/14
えむ
0
公共哲学の定評ある概説書の改訂版。内容が大きく変更されており、改定前のものを読んだ方でも読む価値があると思った。網羅的とはいえないが、公共哲学の基本を押さえるには有益。2017/03/24