扶桑社新書<br> 陰謀論と排外主義―分断社会を読み解く7つの視点

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扶桑社新書
陰謀論と排外主義―分断社会を読み解く7つの視点

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594101619
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

日本社会において陰謀論と排外主義を内包する政治運動が急速に拡大している。
2020年の米大統領選前後に始まった反ワクチン系運動は、レイシズムや極端なナショナリズムを伴いながら国内で定着し、2024年には1万人規模のデモが複数回開催されるなど、その勢力は可視化された。それ以降も、それまでデモに縁がなかったような層が、「財務省反対デモ」など陰謀論ベースのデモを行っている。
その陰謀論界隈に、外国人差別を訴える排外主義が合流し始めて、急速にその勢力を強めている。
なぜこんなことになったのか? この現象はどうした結果を招くのか?
本書は、そうした陰謀論デモや排外主義の現場で取材を続けていた執筆陣を招聘。それぞれの視点から、この現象を「陰謀論ブーム」、「排外主義ブーム」として捉え、特定の政党に留まらない、より広範な現象として多角的に分析。地方議会を舞台にした極右系団体の本格参入、泡沫候補の演説に見る“共闘”や排外主張の流行、さらには「財務省解体」など反グローバリズムを掲げる新勢力の台頭に至るまで、現場取材を通じて浮かび上がった実態を明らかにする。


【目次】

内容説明

トンデモ・デモの現場で、地方市議選の現場で。我々の日常はいかにして陰謀論と排外主義に侵食されたのか?7人の論客がそれぞれの視点で斬る!

目次

第1章 陰謀論と排外主義の現在地(黒猫ドラネコ)
第2章 「熱狂」を生み出す仕掛け(山崎リュウキチ)
第3章 近代に取り残された人々(古谷経衡)
第4章 カルトと陰謀論・排外主義の結節点(藤倉善郎)
第5章 選挙の現場を侵食する陰謀論と排外主義(選挙ウォッチャーちだい)
第6章 電車男の代替現実~「名無しのQ」とは誰だったのか(清義明)
第7章 癒やしの日の丸(菅野完)

著者等紹介

藤倉善郎[フジクラヨシロウ]
1974年東京都生まれ。フリーライター。宗教やスピリチュアル団体、疑似科学、反ワクチン、悪質な自己啓発セミナーを含むカルト問題を20年以上にわたり取材。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」総裁

黒猫ドラネコ[クロネコドラネコ]
ウェブライター。LINEマンガ『妻が子宮カルトに沼りました』原作。ニュースレター「トンデモ観察記」で記事を定期配信中。スピリチュアルビジネス、偽医学・疑似科学、反ワクチン・陰謀論、デマや胡散臭いものを常にウォッチ

山崎リュウキチ[ヤマザキリュウキチ]
90年代後半生まれ。オウム真理教事件に興味を持ったことをきっかけに、高校時代よりカルトや過激思想についての情報を収集。コロナ禍以降は陰謀論関係の社会運動を中心に観察し、ネット上での発信を行う

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
作家・評論家。(社)令和政治社会問題研究所所長。日本ペンクラブ正会員

選挙ウォッチャーちだい[センキョウォッチャーチダイ]
日本全国の選挙を現場で取材し、候補者の政策や実績、政治スタンス、地元での評判、投票結果と今後の展望などをnote『チダイズム』で克明に報告。取材中に現地の様子を生配信する無料ツイキャスも随時実施中。独自の視点で分析した鋭い考察で注目を集める

清義明[セイヨシアキ]
1967年生まれ。フリーライター。「サッカー批評」などに寄稿するほか、ヘイト問題などにも詳しい。最近ではYouTubeにて伊東市の問題を精力的に取材・配信中

菅野完[スガノタモツ]
著述家。ハーバービジネスオンラインにて連載された「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)など、日本の保守や右翼に関する造詣の深さと弁舌の鋭さで知られる。最近ではYouTubeにて毎朝「15分朝刊チェツク」を配信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おたま

53
7人の所謂「ウォッチャー」や反レイシズムの活動を行ってきた人たちによる著作。7つの多方面な角度から「陰謀論」や「排外主義」の現状に迫っていく。陰謀論は、例えばディープステートや闇の勢力が、この社会を操っているというようなものであり、一部のコアな支持者によって信じられてきたマニアックなものだった。それが、ここに来て移民や日本在住の外国籍の人たちを排除しようとする「排外主義」と結びつくことによって、陰謀論による排外主義を生み出し、それが大きな流れを生み出しつつあることに、執筆陣は危惧を抱いている。2025/12/12

ドラマチックガス

25
反レイシズム、反カルト、反排外主義を訴え続けるネット界隈の有名人7人がそれぞれの得意分野から現在の陰謀論・排外主義を読み解く。共通するのは参政党現象への言及と、某戸田市議。参政党はネットを駆使して台頭したと思われているけれど、意外と堅実な選挙戦をやっているという指摘は重い。またちだいさんの、地方議会をきちんと追っていないからその辺の変化に気づけなかったという指摘も。2025年末に読んでおきたい本だと思う。毎年、その年の陰謀論と排外主義をまとめて、出す必要がなくなるその日まで出し続けてほしい。2025/12/09

どら猫さとっち

24
民主主義を揺るがす陰謀論、そして今年になって沸き起こった排外主義。しかし、それらは今に始まったことじゃない。東日本大震災、そしてコロナ禍からじわじわとその兆候は見られた。反コロナワクチンからヘイトスピーチ、カルト政党と、主にネット世論で蔓延し、物議を醸すことは数多くある。その正体とは何か?今だからこそ読んでおきたい、7人の論者がそれぞれの視点で斬る警告の書。このまま突き進めば絶望しかないこの社会、本書を読み現実と向き合うこと、考えること。それが希望の第一歩になるはずだ。2025/11/29

こまごめ

16
現代を席巻する陰謀論と排外主義を7人の論客が様々な視点から読み解く。 私からみると眉唾な陰謀論をどうして信じてしまうのか?本書を読むとなるほどなと納得してしまう。30年も経済が停滞してなんで豊かになれないの?その不満が陰謀論に飛びつくのもわからんでもないが、それでは救われないのが何とももの悲しい。 やはり読書は大事だと思う。あと靴履きましょう。どんな時もサンダル履きは駄目です。2025/12/09

Kooheysan

14
主に2020年のコロナ禍(残念ながらやはり歴史の重大転換点の1つ)以降の出来事を丁寧に俯瞰しながら、陰謀論が排外主義と結びついて今の日本に病理のように巣くっている様を理解できるようになっています。そして、奇妙な連帯意識の原因や、なぜ運動が日の丸という象徴に結びつくのかも…。現在の状況の整理に非常に役に立つので、この話題に関心のある方には強くお勧めします。2025/12/01

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