出版社内容情報
「いい子にしてえらいね」とほめる、宿題は終わるまでつきそう、スマホやゲームは親が管理する…
これらはすべて、脳を育てるためには逆効果です!
ベストセラー『高学歴親という病』『「発達障害」と間違われる子どもたち』の著者である小児脳科学者が、子育てのよくある誤解を紐解き、子どもの“生きる力”を伸ばすための45の正しい方法を解説します。
“「はじめに」より”
私が小児科医になって、はや35
年以上が経ってしまいました。いろいろな親子に出会ってきましたが、私が本当にいつも残念だと思うのは、親御さんが子どもを思ってした行動が、結果として子どもにまったく伝わってない、どころかむしろ害悪になっていることがあまりにも多いことです。
現代の子育ての状況を見ていると、情報過多の中で理想とされる子ども像を描き、それに向かって必死に育て上げようとするけれど、思ったように子どもが「動いてくれなくて」こころ折れ、結果、無駄に怒ったり悲しんだりしている親御さんが多いと感じます。とても閉塞した利己的な育児環境だと思います。
子どもはもっとつらいです。逃げ場のない家庭環境で苦しんだ挙げ句にさまざまな心身症状が表れます。
(中略)
本書は、現代の子育て情報過多の中で苦しんでいる親御さんが少しでも楽になって笑顔になってくれることを願ってつくりました。
ここに書いてあることを「絶対守らなければ」と思うとまた苦しくなってしまうので、「だいたいそういうことね」と思って、あとはご自分の感性に従い、社会につながる姿をできるだけ子どもに見せることを目標に、毎日の生活をつなげていってくだされば幸いです。
内容説明
「常に完璧な親」をやめれば楽になる!発達・生活習慣・コミュニケーション…45の誤解を解けば、子育ては劇的にうまくいく!
目次
第1章 発達への誤解(早期教育するほど賢い子になる;子育て情報はネットやSNSで収集できる ほか)
第2章 生活習慣への誤解(朝はなるべくたっぷり寝かせておく;毎日、日課をきちんとこなしてから寝かせる ほか)
第3章 コミュニケーションへの誤解(なんでもほめて育てる;反抗期がない子は育てやすい ほか)
第4章 「子どもと社会」への誤解(幼いうちから保育園に預けるのはかわいそう;仕事と子育ての両立は難しい ほか)
著者等紹介
成田奈緒子[ナリタナオコ]
小児科医・医学博士。公認心理師。子育て科学アクシス代表。1987年神戸大学卒業後、米国セントルイス・ワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。2009年より文教大学教育学部教授。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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