8cmヒールのニュースショー

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8cmヒールのニュースショー

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594093570
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ピンヒールを履いたいくらか鈍感な足のまま、
半ばディストピアと化した歪な社会をしばし呆然と眺めていた(本書より)

エッセイ、書評、小説の執筆業からコメンテーターまで多岐にわたり活躍し、初の小説作品『ギフテッド』が芥川賞になるなど、いま最も注目される作家・鈴木涼美による初の時事批評集が刊行!

安倍晋三レジームの終焉、輝けない女たちの聖戦、コロナ狂騒曲、止まらぬ分断――。
令和最初の三年間に起きたさまざまなニュースを、「8㎝ヒール」の視座から批評した渾身のコラム62本を収録。

【本書に登場するおもなニュース】
ハラスメント規制法案成立/対韓輸出規制/吉本闇営業騒動/れいわ新選組旋風/消費増
税/「ミス慶應」中止/フィンランド女性首相誕生/カルロス・ゴーン大脱走/トイレッ
トペーパ売り切れ/突然の休校措置/緊急事態宣言発出/検事長賭け麻雀事件/女川原発
再稼働へ/セシルマクビー閉店/『JJ』休刊/『エヴァ』完結/入管難民法「改正」見送
り/終電繰り上げ/東京五輪の延期と開催/石原慎太郎逝去/ウクライナ軍事侵攻/映画
界の性暴力/安倍晋三元首相殺害etc.

内容説明

安倍晋三の時代、輝けない女たち、コロナの狂騒、止まらぬ分断―。令和最初の三年間に起きたさまざまなニュースを「8cmヒール」の視座から批評した渾身のコラム62本。

目次

第1章 安倍晋三レジームの終焉―その信仰に百害があるのだとして 絶え間なく注ぐアベの名を(真性かまってちゃん―対韓輸出規制は「手首を切るブス」以下の政策;Telling Lies?No,Papa.―戦後74年。日韓関係は「新たな戦前」のようだ ほか)
第2章 輝けない女たちの聖戦―女と女の真夜中 悪者は男の顔をしていない(私は部下になりたい―ハラスメント規制法案がもたらす救いと思考停止;オトナはわかってくれない―改正児童虐待防止法は体罰から子供を救えるか ほか)
第3章 コロナ狂騒曲―市民たちのストリップ そんな時代もあったねと笑って話す場合じゃない(そして主婦になる―突然の休校措置は弱い者から追い詰めていく;暗黒街の鼻紙―愚民が巻き起こす毎度のトイレットペーパー騒動 ほか)
第4章 平成は遠くなりにけり―もしかして令和は女の… されど愛しい失敗作たちの平成(愛すべきMたち―吉本騒動とあゆの暴露本から考える男女のすれ違い;わたしを話さないで―『全裸監督』は昭和のAV業界を礼賛しているわけではない ほか)
第5章 No one left behind?そして分断は進む―ある夜の出来事 正しさを諦めず多様性を愛せればいいけど(無理じゃない?)(どぶねずみみたいなあなたとは違うんです―自覚なき弱者にれいわ旋風が届く日は来るか;1ミリリットルの何か―有名人の薬物逮捕をショーにしてはいけない ほか)

著者等紹介

鈴木涼美[スズキスズミ]
1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専攻は社会学。キャバクラ勤務、AV出演、日本経済新聞記者などを経て文筆業へ。恋愛やセックスにまつわるエッセイから時事批評、小説まで幅広く執筆。自身初の小説作品『ギフテッド』(文藝春秋)が第167回芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れに

11
小娘の自分にはぶっちゃけ何がなんだかって感じでした。世界情勢とか政治とかまったく興味がないので「あー言われてみればこんなことあったなぁ」と過去を思い出して懐かしむ程度のものだった。著者のキレッキレで鋭い文章はなんとなく金原ひとみさんを連想させる。そういえば鈴木さんの小説のレビューで「金原ひとみ的な匂いを感じる」というようなことを言っていた人がいて自分も同じような感想をもったことがあったから本質的に似てる人種なのかもしれない。(二人とも見た目元ギャルだし)でも本書は小難しくて駄目だ。小説のほうがまだ読める。2024/04/25

FuSa

7
著者と同世代なので小ネタがほぼわかる。そこが読んでいて楽しい。2022/12/31

うさぎや

5
時事批評コラム集。鋭い。2023/01/22

Erika

2
2019年~2022年までのコラムをまとめた本。安倍元首相の国葬、森友学園、桜を見る会、コロナ、五輪、等々、、、当時のニュースに対する批評が綴られているわけだが特に森喜朗の迷言は笑えた。この数年間だけでも政治家の汚職ニュースが如何に多かったかを知り暗澹たる気持ちになった。意外と知らなかったニュースや事件についての見聞を広げる事が出来たのが収穫だった。2024/11/05

tekka

1
「女性たちに叱咤激励され、守られながらでなければ主人公も安心して己の父親殺しに出かけていられない。(2021年3月公開、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』について)」2023/03/21

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