扶桑社新書<br> 迷えるウクライナ―宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い

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扶桑社新書
迷えるウクライナ―宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い

  • 高橋 沙奈美【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594093167
  • NDC分類 198.192
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ウクライナとロシアの歴史は複雑である。
両国は千年以上にわたってキリスト教の一派である東方正教という信仰を共有してきた。
ソ連崩壊後、ウクライナは独立国となったが、
宗教の世界では依然としてロシア正教会の管轄下にあった。

2022年のウクライナ侵攻後、ウクライナでは正教会の独立を求める動きが激しくなり、
ロシアとのつながりを維持しようとする親露派との間で混乱が起きている。
戦争が終結したとしても、独立派と親露派の激しい対立は、
ウクライナを分断させるものにもなりかねない。

なぜロシア正教会はウクライナの正教会の独立を認めないのか。
ロシア正教会の背後にいるプーチンが固執する「ロシア世界」とはなにか。
いま、ウクライナで何が起きているのか。ウクライナの正教会はどこに向かうのか。

本書ではウクライナとロシアの絡み合った関係を、
キリスト教東方正教を立脚点として解説している。
同時に西洋のキリスト教とは異なる東方正教会の教えや
東方正教会全体の歴史をも概観することで、
コンスタンティノープルvsロシアという対立軸のような、
日本の報道だけでは知りえない世界の新たなとらえ方を提示する。

著者は正教徒にして、現代ウクライナの公共宗教を専門とする
高橋沙奈美・九州大学大学院人間環境学研究院講師。
状況が刻々と変わるなか、今、ウクライナの宗教界で起きていることを、
平和への祈りを込めてリアルタイムで描き出した日本では初めてとなる報告である。

はじめに ロシア人インテリゲンツィアの声
第一章 東スラヴにおける東方教会の歴史と特徴
第二章 「未来より不確かな過去」―ロシアとウクライナの正教会の歴史
第三章 神の死、祖国の死―ソ連体制下のウクライナの正教会
第四章 ロシア正教会と「ロシア世界」の文明観
第五章 ウクライナの正教会
終章 割れた洗礼盤
あとがき―記憶すること、祈ること

内容説明

ロシアと同じ東方正教を信仰してきたウクライナは、今、揺れている。「この問題には言及するな」といわれるほどに危うい情勢下、正教徒にしてウクライナの宗教を専門とする筆者が、正教会という立脚点から複雑な両国の関係を解説する。今、ウクライナの宗教界で起きていることを描き出した本邦初の書。

目次

第1章 東スラヴにおける東方正教会の歴史と特徴
第2章 「未来よりも不確かな過去」―ロシアとウクライナの正教会の歴史
第3章 神の死、祖国の死―ソ連体制下のウクライナの正教会
第4章 ロシア正教会と「ロシア世界」の文明観
第5章 ウクライナの正教会―ロシアなきウクライナを目指して
終章 割れた洗礼盤

著者等紹介

高橋沙奈美[タカハシサナミ]
1979年(昭和54)、静岡県生まれ。現在、九州大学大学院人間環境学研究院講師。京都大学文学部、ロシアのサンクトペテルブルク大学、ウラジーミル大学を経て、2011年、北海道大学大学院博士課程単位取得。博士(学術)。現在の主な研究テーマは、現代ウクライナの公共宗教、ロシアとウクライナにおける政教分離、宗教とナショナリズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

8
松里公孝『ウクライナ動乱』(https://bookmeter.com/reviews/117868882 )が政治と経済を深堀りしたのに対し、こちらはウクライナの宗教に特化した一冊。研究者としてのテンションの高さを隠していない松里氏に比べ、本書は現地の人々の心情を汲んだ悲痛なトーンが色濃く出ていて、著者の個性を感じさせる。合わせて読めば、色々な意味でウクライナ情勢への理解が深まることだろう。登録数が伸びていないのが解せないし、もったいない。2023/12/24

Masayuki Shimura

4
【ウクライナは今、独立教会制をめぐる<民族原則>と<領域原則>が最も先鋭的な形でせめぎあう現場でもある】(文中より引用)・・・・・ロシア・ウクライナの水面下で生じてきた思想的・宗教的変化をよく理解することができるテキストでした。2022年2月以前から目まぐるしく事態が動いていた印象を受けましたが、やはりロシア・ウクライナ戦争が宗教面に与えた衝撃の大きさに改めて驚愕させられました。2023/05/08

Marcel Proust

3
今現在ロシアによる侵略戦争を受けているウクライナにおける、東方正教を扱った貴重な一冊だ。侵略戦争の衝撃が、ウクライナにおける脱露入欧を劇的に加速させ、それが宗教界にも及んでいる。加害国ロシアの正教会のトップはソ連時代旧KGBのスパイであった事が発覚しており、戦争犯罪者プーチンの侵略戦争と「ロシアの世界」に賞賛を惜しまない人物である。このような人物がトップの組織の傘下にあるウクライナ正教会がモスクワの支配から逃れようとするのは当然だ。2023/09/17

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