出版社内容情報
宮口 幸治[ミヤグチコウジ]
著・文・その他
佐々木 昭后[ササキアキコウ]
イラスト
内容説明
トラブルが絶えない、虐待で心が閉ざされた、気持ちを伝えられない―生きづらい子の“困難さの根源”から考える彼らの支え方とは?
目次
第1章 児童養護施設について知ろう
第2章 生きづらさの根源を知ろう
第3章 支援のあり方を考えよう
第4章 教育のあり方を考えよう
著者等紹介
宮口幸治[ミヤグチコウジ]
立命館大学教授。(一社)日本COG‐TR学会代表理事。京都大学工学部を卒業後、建設コンサルタント会社に勤務。その後、神戸大学医学部を卒業し、児童精神科医として精神科病院や医療少年院、女子少年院などに勤務。医学博士、臨床心理士。2016年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
20
宮口先生、言いっ放しじゃなくて、教師を啓蒙する本をたくさん書かれておられる尊敬する。内容は簡易的ですでにみんな知っている内容だけど、漫画にすることで忙しい教師もササッと読める。一番の肝は設定で、主人公教師が、ドンドコ見学しに行くのよ。少年院やら児童院やらに何度も通って話を聞きに行く。この姿勢が伝われば、それが大目的なんだと思う。先生たちは、どんどこ見学に行ってほしい。2024/07/15
せっかちーぬ
7
児童養護施設の中の子ども達がメイン。子どもを電気自動車、大人を充電器と捉えた話が、本当に分かりやすく、職場シェア決定!「人気者じゃないのよ。試されてるのよ」声を大にして言いたい。限られた時間だけど、そして、現場の子は自分の子じゃないけど、緩やかに信頼関係を結びながら、彼らが困ったり疲れたりした時にいつでも戻れる充電器でありたいなと思う。2023/03/18
言いたい放題
3
なんか漫画多め? 愛着障害? パーソナリティ障害?2023/07/31
マキノ・ジロー
3
少年院でいくら更正教育をしても、社会の理解が追い付かなければ無意味ですな。 居場所がない人は悪い人間から誘われやすいし、誘いに乗りやすいし。 キノシタ少年、受け入れてくれる大人が現れたと思ったらいきなり去ってしまうなんて、それは人生に暗い影を落とすよな。 ただ、大人が子供にとって安心した充電器となるためには、大人も余裕がある必要があるけど、これからは余裕がない大人も増えていくだろうから、ますます厳しくなるだろうな。 九条さとし、インテリの嫌味君かと思いきや、彼も温かい奴だったとは。2022/09/26
ぴーたん
2
児童養護施設を中心にした話。養護施設の生徒は、充電場所が決まらないようなもので常に充電させてくれる相手を探してる。本当に充電できる相手なのか試してくる。私も何人か養護施設から来ている生徒の対応したけどほんとうに難しかった。小さい時に安全基地が持てなかった経験は大人になってもあとを引くのがなんとも悲しい。周囲の大人は少しでも穴埋めてあげたいのだが。2025/03/22