日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史

電子版価格
¥1,760
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594085698
  • NDC分類 273.2
  • Cコード C0095

内容説明

中国の札束外交にソロモン諸島は陥落寸前!日本軍の撤退後、悲劇の激戦地はいかなる歴史をたどり、中国はどのように浸透していったのか。切手や郵便物を資料とする“郵便学”で読み解く!

目次

第1章 知られざる英領の島(ソロモン諸島の発見;カートレットとブーガンヴィル ほか)
第2章 餓島の戦い(第二次欧州大戦の勃発;英国の杜撰な対日戦準備 ほか)
第3章 想定外だった“独立への道”(米軍が促した覚醒;マアシナ・ルール ほか)
第4章 そして再び、ガダルカナルは最前線になった(平和慰霊公苑;ガダルカナル四〇年祭 ほか)

著者等紹介

内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

41
かつての激戦地だったガダルカナルは日本人から忘れ去られていますが、フィジー・ヴァヌアツ・パプアニューギニア・東ティモールが「親中国家」となり、オーストラリア包囲網を形成しつつある今日、注目すべき地域となっています。著者は郵便学の立場から切手や消印などを駆使してガダルカナルを含むソロモン諸島の歴史を解明しています。長年日本を仮想敵国としてきたオーストラリアがインド太平洋構想に参加した理由も見えてきます。慢性的な政治腐敗を続けるこの地域が中国と国交を結び、経済支援を受けている事実は無関心ではいられません。2020/11/18

ようはん

17
ガダルカナルといえば自分も含めて日本人には太平洋戦争時の激戦地という認識しかないと思うけど、この本読むと割とオーストラリアに近く影響力の大きさや大戦前からのオーストラリア視点から見た日本の脅威やガダルカナルの重要性、戦後に諸島諸部族の対立による内戦や近年の台湾断交からの中共進出と様々な情報を知る事が出来た。2021/02/26

田中峰和

7
餓島とも呼ばれ餓死と病死の方が戦死者より多かった激戦のガダルカナル島。日本軍の無計画はさておき、ソロモン諸島におけるイギリス人の搾取と差別はひどすぎた。現地人を奴隷というより家畜のように扱う姿勢は、大戦中同地に進出した米軍兵士が憤り反乱を仕掛けるほど酷かった。島嶼ごとに違う部族や言語があり、統合が難しく独立後も政権は安定しないソロモン諸島。経済や技術援助で台湾に散々世話になっておきながら、中共に寝返る節操のなさは、西側先進国にとって脅威だ。腐敗まみれのソガヴァレ政権は中共の資金援助を受ける売国奴といえる。2020/12/24

宇佐見

3
もう少し近現代に厚みがあったらよかったなぁ。マライタvsガダルカナルの部分はよく理解できた。★★★☆☆2023/12/06

よく読む

2
ガダルカナルがイギリス領として植民地時代の暗い歴史を乗り越え、日本とアメリカの戦地になり、その後は部族間対立で国がおさまらない状況にあり続けてきたことがわかります。引用や出典がないのがちょっと気になるところで、筆者の思い込みと事実の区別がつかない。筆者は切手を通して歴史や文化や国の勢力をみる切手学を提唱しており、切手の写真が多いです。日英同盟はイギリスが日本を警戒して同盟を結んだものだとか、オーストラリアは日本を警戒していたといった指摘はおもしろいです。国際連盟の当時の日本の強さがわかる。2020/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16727156
  • ご注意事項