扶桑社ミステリー<br> 火の柱〈上〉

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扶桑社ミステリー
火の柱〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594084363
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

16世紀中葉のイングランド。大聖堂を擁する河畔の商業都市キングズブリッジで貿易を営むウィラード家は、カトリックでありながらもプロテスタントに対しても寛容な家柄だった。一方、商売敵でもあるフィッツジェラルド家は頑ななカトリックで、両家の仲は決していいとは言えなかった。ネッド・ウィラードとマージェリー・フィッツジェラルドは恋仲だったが、彼女の両親の反対にあって引き裂かれる。失意のネッドはサー・セシルを頼ってエリザベス・チューダーの下で仕事をするようになるが…。

著者等紹介

フォレット,ケン[フォレット,ケン] [Follett,Ken]
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞

戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

201
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第39弾、ケン・フォレットは、「針の眼」以来、35年近くに渡って読み続けている作家です。キングスブリッジ(大聖堂)・シリーズも読み続けています。最新作は上中下全3巻、1,600頁超の大作です。上巻は一気読みしました。トータルの感想は全巻読了後に。 2020/05/11

のぶ

74
「大聖堂」の続編との事で、楽しみに手に取った。全三巻、1600ページ余りに及ぶ作品の第一巻なのでこの先の展開は読めないが、この巻の時代は1558年から1563年。物語の中心はカトリックとプロテスタントの争いを軸に、イギリスとフランスを舞台にした壮大な話だ。その中でもプロテスタントの貿易を営むウィラード家とカトリックの商売敵でもあるフィッツジェラルド家との確執でストーリーは展開する。両国の王家の関係も挿入されていて、この先が気になる所だ。第二巻に入ります。2020/05/02

k5

73
ちょうど萩尾望都の『王妃マルゴ』と同じ時代背景。ブラッディー・メアリーから、メアリー・スチュアート、エリザベス女王にスカーフェイスと、歴史上の人物のキャラが立ちまくっているため、過去2作の「大聖堂」シリーズと比べてオリジナルキャラクターがあまり立ってない感はあります。とくに時代を変えるような強い意思をもつ人物がまだ。しかし、経済史というか文明の発達を背景に、メロドラマありの大河ドラマを展開するという、ケン・フォレットの面白さは健在。ヨーロッパ歴史小説もっと流行って欲しいです。2021/01/03

キムチ27

50
中世の初期からキングズブリッジを追って行く。が虚構の町のストーリーを知らずとも、筆者が紡ぐ世界への容易な侵入可能。大したストーリーテリングで読み耽った時間はフェルメールの世界。あちらは商人の空気感だがこちらは粗暴な伯爵・したたかな司教が民を牛耳りヒールぶりが顕在。メアリーからエリザベスへ激しく移行して行く時間がリアル。とにかく、結婚と妊娠、宗教の呪縛‥そのはざまに見えるのは「神の意志を除いて家格が何より問題」という事。マージョリ―もそれを守らんと心動かぬ結婚をする。舞台が英・仏・西・蘭等文字通りグローバル2020/05/24

星落秋風五丈原

50
ドラマにもなった大聖堂の続編。表紙は若きエリザベス。最初の方は彼女のライバル、スコットランド女王メアリーの方が圧倒的優勢だ。それなのに立場が逆転していくのは、周りについた者の差か。エリザベスには既に能臣ウィリアム・セシルがついているのにメアリーにはいいブレインがいない。カトリーヌ・ド・メディチや叔父のギーズ公のパワーゲームを近くで見ていたのに学ぼうとする姿勢が見られないのは、決められた道がその通り進んでいくと信じて疑わないからだ。その頃の王族なんて大概そんなものだ。死の恐怖に晒されていたエリザベスが特殊。2020/04/07

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