出版社内容情報
冒険小説の王者カッスラーが贈る〈オレゴン・ファイル〉シリーズ最新刊!インドのアショカ王によって結成され、2000年にわたって世界の闇を支配してきた秘密組織「九未知会」の内部抗争と、スーパーコンピュータをめぐる争いに、ファン・カブリーヨ船長とオレゴン号の仲間たちが巻き込まれてゆく!
内容説明
18カ月前にアラビア海で発生したエアバス失踪事件。ナポリの造船所で破壊工作に見舞われた謎の貨物船コロッサス5。さらには西インド洋で、貨物船トライトン・スター号が、遭遇した正体不明の遭難船による電光石火の作戦行動を受け、乗っ取られる。これら一見無関係に思えるすべての出来事の裏には、とある秘密結社が進行する巨大な陰謀が絡んでいた。特別任務の遂行中に不穏な動きを察知したオレゴン号船長ファン・カブリーヨと仲間たちは、背後に秘められた計画の全貌を探り出すため奔走する。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ] [Cussler,Clive]
テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官ダーク・ピット・シリーズ第1作『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。以後、同シリーズをはじめ、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船を発見している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
20
感想:★★★★ オレゴンファイルシリーズ第11弾! 今回はプロローグのアショーカ王の話に始まり、アラビア海上空でのハイジャック、イタリアはナポリでの破壊工作、インド洋上における事件でオレゴン号が登場するまでの間、何がどのように繋がるのかは全く見えてこなかったのですが、中盤あたりからすべての事件が一本に繋がってきて盛り上がってきます。 今回注目すべきは、前作「戦慄の魔薬<タイフーン>を掃滅せよ!」で登場したレイブン・マロイがコーポレーションのメンバーとしてオレゴン号に登場してることですかね。 2020/06/18
ゆーかり
16
たまたま入手したので。シリーズもの?序盤、時代や場所、人物の異なる話が次々と語られるので付いて行きにくかったが、段々なんとなく分かってきた。アショーカ王から伝わる秘密を守り抜く九賢人の子孫たち。それは世界を支配できる程のもので、その力を行使しようとする派と阻止しようとする者。ハイジャック、神経ガスノビチョク、殺し屋たち…。そして、オレゴン号のファン・カブリーヨ率いる、特攻野郎Aチームのもっとハードな感じのグループが危険な計画を未然に防いだり人質の科学者たちを救出したりと活躍。彼らが主人公?下巻に続く。2023/02/26
ゆーぼー
9
カッスラーのシリーズ物では、個人的に一番好きなのが、このオレゴンファイルだ。 智識の書を代々受け継いできた者達だが、現代の世界でのビジネスで成功を収めた「無名の九賢」達は、傲慢になってしまったようだ。 果たしてコロッサス計画の全貌とは、マリクの目論見とは何かを解き明かすために動き始めたザ・コーポレーションだが、訳の解らないうちに死闘の連続に巻き込まれてしまった。 この熱気を更に高めるべく、下巻へ突入だ。2019/06/18
中島直人
3
(図書館)読了。2021/11/03
コブタ
3
アショーカ王の思いは現代には通じなかった。九賢人との戦いが始まる。下巻を読まねば。2019/08/18