内容説明
宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を写真と解説により紹介。
目次
季節のお料理(新年 御口祝;新年 御祝先付;晴御膳;新年 皇族祝酒;新年 御祝御膳 ほか)
特別なお料理(饗宴の儀;大饗の儀;朝見の儀;宮中晩餐;園遊会 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
18
圧巻の一言に尽きる。本当に素晴らしい本だと感じた。美しく撮影された料理を作ったのは、すべて宮内庁・大膳である。「本物」の写真なので、歴史的資料としての価値もある一冊だ。年間を通じて出される種々の料理とその細目や、それが出される儀式との関係ついても詳細に語られている。隅々まで読み通すと宮中料理と儀式に関する知識は相当深いものになるはずである。天皇代替わりの今の時期にしか新品は手に入らない可能性もあると思うので、関心を持たれたら今のうちに入手されることをお勧めしたい。2020/09/18
シルク
15
ほわ~、なんとも不思議な……と思いながら、頁を繰る。こってこてに盛り付けて固めたような、平安貴族の飯って感じのご飯とか、えびをぐるぐる、らせん階段みたくぎっしりと積み上げた物体。びっしぃいと整った形の羊羹やお団子。美しいけど不思議。ひどく繊細で美しくて、あまりにも常世離れしているというか。「これは異世界のお料理の写真集なんですよ」とか言われても、なるへそ、そうでしたかと納得しそうなり。何に似てるって、神社とかの神饌、お供えものに似ているのだな。というかいずれも季節の行事のお料理で、祭りごとのお料理な訳か。2019/11/26
tama
8
図書館本 書架で偶然 天皇家って色々大変ねえ。行事多過ぎ!七草粥を二度も!?お盆もやるの!?神様のお供物っておらたちゃ神事終えたら食っちゃうけんど、天皇さんは箸付ける所作だけかい!?いつでも丸餅食べさせられるってのも、なんだかなあ、三箇日の毎晩、寒の入り、七草、小正月、春分、土用、秋分、冬至。粥にまで入れるか!?まあ、餡餅も2回ほど入ってる。羨ましかったのは桃の節句の人形飾り。当然お内裏様はいない(本人がいるもの)。が、楽師がなんと七人囃子で、琵琶,琴もいるから雅楽だね。2020/06/22
skr-shower
7
外は暴風雨。借り読み。季節感あふれる普段着でない和風の料理としつらい。美しい、不思議さもちょっぴりある本。2019/10/12
ブロッコリー
4
図書館。 季節を大切にしたお料理。 普段のご様子なども垣間見られて 興味深い本でした。 元宮内庁の料理長の高橋さんのインタビューが、 宮中料理のことを詳しく説明していて分かりやすかったな。