出版社内容情報
スティーブン ハンター[スティーブンハンター]
公手 成幸[クデナリユキ]
内容説明
1934年、シカゴ。保安官チャールズ・F・スワガーは、司法省捜査局からの要請を受け捜査官たちに銃器の訓練を施しながら、彼らとともにデリンジャーとその仲間の強盗一味を追っていた。中でも、その凶暴性と狡猾さで恐れられていたのはベビーフェイス・ネルソンだった…。トンプソンvsコルトのひりつくようなガンバトル。狩るものと狩られるものの壮絶な銃撃戦。実在のギャングと捜査官たちをモチーフに、巨匠ハンターが圧倒的筆致で描き出すガン・アクションの決定版!
著者等紹介
ハンター,スティーヴン[ハンター,スティーヴン] [Hunter,Stephen]
1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。68年ノースウェスタン大学卒業。71年ボルティモアサン紙に入社。書評担当などを経て映画批評担当になる。96年ワシントンポスト紙に転じ、映画批評部門のチーフとなる。2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞
公手成幸[クデシゲユキ]
英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
66
下巻に入っても、ボブ・リーの現在と祖父、チャールズの時代1934年が交互に描かれるが、結局この二つの時代を分けて描いた物語の意味が、自分にはよく理解できなかった。現在の部分を飛ばして読んでも、話としては成立すると思うのだが。1934年の時代が魅力的なのでチャールズだけに絞って、ノスタルジックな作品にしたら、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「アンタッチャブル」のような素敵な世界になったのではと思った。まぁ本作もサクサク読めてそれなりに面白かったのですが・・。2017/06/16
Panzer Leader
43
何故チャールズが逃げ帰るようにして故郷に戻ったのかの謎が明らかになる後半。真相が解明されても彼の漢ぶりは陰ることはない。ギャングたちも狂気をはらみながらも一本筋の通った悪党であった。脇役たちも漢くさく渋い。ハンターはこういう男たちを描くのがうまいなあ。これで「四十七人目の男」以外全作品読了。読もうか読むまいか悩みどころ。2018/03/19
しゃお
29
このシリーズはボブ自身が高齢化しているので、かつてのガンアクションは望めなくなりましたが、今回は重いものを背負ったチャールズが何よりも格好いい。 ここ数作の中ではダントツの面白さで、銃器に関する描写も物語を読み進む上で退屈なものとならず、現在と過去を交互に描きながら物語を盛り上げる様子もいいバランスだったかと思い餡す。 そしてあの時代に生き、そして死んでいったギャングスタたちが生き生きと描かれており、それぞれがそれぞれに抱いていた誇りに胸が熱くなりました。 そう、それはまさにヒリビリーの誇り! 2017/05/03
icchiy
24
1934年のアメリカ、伝説的な銀行強盗が跋扈し警察組織を翻弄する。それを阻止するためにチャールズ・スワガーが召喚される。一体何が結末に起きたのか、それを現代のボブ・リーと戦友であるニックが調べてゆく。チャールズと当局、そして悪党たちとの戦いにフォーカスがあたって物語は淡々と進み結末を迎える。なんとも言いがたい結末。そして深い哀しみが訪れる。チャールズが抱えていた闇の深いことよ。 2022/10/27
み
24
何となく読了。このサーガも世代交代するのか?2021/09/20
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- 和書
- わたしの中の遠い夏