扶桑社新書<br> 壊れた地球儀の直し方―ぼくらの出番

電子版価格
¥1,012
  • 電書あり

扶桑社新書
壊れた地球儀の直し方―ぼくらの出番

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 493p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594074913
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0295

出版社内容情報

内容紹介

世界地図が激変する現代、ぼくら日本人、祖国日本のやるべきこととは?
?幻の名著?がおよそ12年の時を経て、新書版として、いま甦る!

唯一無二の「世界覇権国家」アメリカが没落していく端緒となったイラク戦争。その激戦のなか、単身現地に入り、その実情を直接見聞、体験し、複数回、死の淵にまで追い込まれた著者が著した予言の書。本書中で示した見解の多くが現実に起きていることに、読む者は驚嘆を禁じ得ない。

480頁にも及ぶぶっとい新書――?ぶと新?――である本書は「イラク戦争」、敗戦以降現代に至る「日米関係」、拉致や核、ミサイルをはじめとする一連の「北朝鮮問題」、中曾根総理以来のわが国の「歴代政権のほんとうの姿」と大きなテーマを四つも扱っている。それ故単行本発刊当時は、読者からは勿論、複数のプロの編集者からも「テーマを盛り込み過ぎてもったいない」と評されている。しかしながら、この四つのテーマが?同じ根っこ?で繋がっていることを読む者に示したいがために、著者は敢えて大著になることを選択したのである……読了後、たしかに?根っこ?が浮かび上がってくる。

戦勝国アメリカが維持してきた世界秩序が乱れている。だからこそ、アメリカに敗れたために、世界の治安維持から距離を取らされ続けてきたぼくらの?出番?である。アメリカの世界支配が大きく揺らぎ始めたいま、不安定な世界に再び安定をもたらすには何が必要なのか?
イラク戦争のゲンバで体感したアメリカの意志と迷い、北朝鮮の内在的論理の緻密な分析、そして1980年代末からの歴代内閣の業績の検証――これらを基に著者が示す?ぼくらの役割?こそ、新しい世界秩序形成と祖国再生の道標となり得る。
世界が混迷を深めるいま、必読の書!

内容(「BOOK」データベースより)
*本書は五部構成になっている。
第一部は、著者のイラク現地取材をもとに構成した。第二部では、アメリカの世界戦略の転向とアジアの将来について論考した。第三部では、起こりうる米朝戦争のシミュレーションを中心に、北朝鮮政府の思惑を検証した。第四部では、真実の日米関係の姿を描き、著者の拠って来たるところを記した。第五部では、日本の現代政治の果たしてきたことを検証し、わたしたちのくにの持つ不思議な力を呈示した。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


青山 繁晴[アオヤマ シゲハル]
●慶大文学部中退、早大政経学部卒。共同通信記者として昭和天皇吐血など歴史的スクープ連発。●三菱総研に転じたのち日本初の独立系シンクタンク独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員。●熱血先生と呼ばれる近畿大経済学部客員教授(国際関係論)のほか東大教養学部特設ゼミ、防衛省幹部研修、総務省消防大学校、関東管区警察学校でも教鞭。●公職は無償を原則に、内閣府原子力委員会原子力防護部会専門委員、文科省参与、海上保安庁政策アドバイザー、経産省総合資源エネルギー調査会専門委員、NSC創設の有識者会議議員、消防審議会委員など。●国内外で第一級専門家として認知された分野は危機管理、外交・安全保障、資源エネルギー安保、政治論など類例なき幅広さ。●「ザ・ボイス」(ニッポン放送)、「虎ノ門ニュース」(CS放送)、「TVタックル」(テレビ朝日)など番組参加が圧倒的人気。連続5時間前後の「独立講演会」も毎月、自主開催。●会員制レポート「東京コンフィデンシャル・レポート」(TCR)を16年超、配信。

内容説明

アメリカもEUも中国も壊れていく。世界大戦の敗者の出番が来た。それは、ぼくらだ。さぁ、何からやろうか。幻の名著が新書で待望の復刊!

目次

第1部(日本のインディペンデンス・デイを目指して;アメリカと中国と統一朝鮮連邦、この三国とどう付き合うか;イラク入国;最初の目的地、共同通信バクダッド支局へ;ファッルージャでテロリストに会う;亡命イラク人による傀儡政権の行方)
第2部(アメリカの新世界戦略の根源;アジアで民族問題が爆発する)
第3部(小型核兵器の拡散時代;米朝戦争シミュレーション;北朝鮮の独裁者を分析する)
第4部(本当の日米関係を直視する;テロから日本を守るシンクタンク創立まで)
第5部(自立するために考える現代史;希望を手に入れるためのプロセス;日本の民主主義は今つくる)

著者等紹介

青山繁晴[アオヤマシゲハル]
慶大文学部中退、早大政経学部卒。共同通信記者として昭和天皇吐血など歴史的スクープ連発。三菱総研に転じたのち日本初の独立系シンクタンク独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員。熱血先生と呼ばれる近畿大経済学部客員教授(国際関係論)のほか東大教養学部特設ゼミ、防衛省幹部研修、総務省消防大学校、関東管区警察学校でも教鞭。公職は無償を原則に、内閣府原子力委員会原子力防護部会専門委員、文科省参与、海上保安庁政策アドバイザー、経産省総合資源エネルギー調査会専門委員、NSC創設の有識者会議議員、消防審議会委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

125
2004年出版の「日本国民が決断する日」の加筆し2016年に出版された「ぶっとい」新書。第二次世界大戦の唯一の戦勝国・米国が冷戦終結以降、イラク戦争を端緒に世界覇権国家から没落する中、米国世界戦略の転換を論考し日本の目指す安全保障を解説。当時、イラク現地取材を敢行した青山さんの行動力は驚嘆する。殲滅されない限り負けないテロリストと戦死者を出さずに勝ち続ける必要のある米国という構図がテロとの戦争の困難さを物語る。日本人が取り戻すべきは、経済復活による自信ではなく、自立による祖国への誇りであると改めて思う。2022/01/04

gonta19

79
2016/6/9 Amazonより届く。2016/6/15〜6/28熱い男、青山さんの新刊新書。ややもすれば、クールさがもてはやされる昨今、時には涙を浮かべて語る青山さんに対しては、毀誉褒貶が激しいのは仕方ないのだろう。が、個人的には好きである。そんな青山さんが、なんと参院選に自民党から出馬した。当選したとして、何かと党とぶつかりそうな気もするが、どうなることやら、注意深く見守りたい。2016/06/28

それいゆ

62
12年間に書かれたとは思えないほどに、現在の状況に合った内容です。第二次朝鮮戦争を予測して書かれた項には衝撃を受けました。自衛隊を出動させて、拉致被害者たちを奪還してほしいと願っています。金正恩体制が崩壊しない限り、この方法でしかめぐみさんたちは帰って来ないのでは?と思ったりもします。2016/07/16

姉勤

38
約10年前の平成16年に出された、現代の「参考書」。本書の過去問への回答は、現代の傾向と対策のヒントをくれる。しかし、未来に対して受験する気がなければ、ネットでくだを巻く程度の材料にすらならない。確かに生きて来た時間が長いほど、変わらぬ未来を求めたいもの。世界が不可逆的に変化している事を拒絶しても、現実は非情だ。かつて、強大を誇ったローマは死んだ。モンゴルは死んだ。大英帝国は死んだ。ソビエトも死んだ。さて、アメリカは。EUは。中共は。そして、日本は。 2016/08/08

TheWho

29
先頃参議院議員になった前独立総合研究所社長の著者が、2004年に刊行した冷戦後の米主導の世界秩序が崩壊した先にある日本の岐路を提言した幻の名著を16年後に改題し一部追記した一冊。TVやネット上の痛快な評論がファンだったが、恥ずかしながら著作は初読であった。米の真相から詳細なイラク入国のルポ、中東問題、核問題、北朝鮮、中国などなど、著者が単なる評論家ではなく、現場からのよりリアルな提言が、これからの日本人が直面する激動の時代を乗り切れるかどうかの岐路にたっていると気が付かされる。日本人必読の名著です。2016/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11023084
  • ご注意事項