創元推理文庫
マッカンドルー航宙記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488693039
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

日々、マイクロブラックホールとたわむれる変人科学者、マッカンドルー博士。奇矯な性分で知られるこの男こそは、太陽系でも最高の頭脳をもつ天才物理学者であった。やがて彼自身が開発した画期的な航行システムの宇宙船を駆り、相棒の女船長ジーニーと共に大宇宙に乗りだすが…。二人を待ち受ける驚異の事件の数々。科学者である著者がその才能を遺憾なく発揮した傑作ハードSF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

26
★★★★ 物理以外には興味がない天才物理学者マッカンドルーと、相棒のパイロット ジーニーがトラブルに巻き込まれるハードSF。40年前に書かれたものなので、今では普通のSFレベルで読み易い。ストーリー重視だからか古びた感じがしなくて楽しかった。2023/09/15

けいちゃっぷ

17
宇宙ものだけにハードなSFなのだが、人間臭さも兼ね備えている短編集。 まさに天才の物理学者マッカンドルーと彼の先走り勝ちな行動を抑える船長ジーニーのコンビが面白い。 短編ながら次第に行動範囲が広がり、いよいよ宇宙へ飛び出しそう。 付録というか作者自身の解説も分からないなりに読みごたえがあった。 372ページ 2017/06/26

kochi

17
ニュートン、アインシュタインと並び称される物理学者マッカンドルー博士が自ら開発した慣性相殺航法で、信頼する相棒のジーニー船長と太陽系周り数光年を、所狭しと飛び回る。ハードSF的に取り上げられるのは、回転するブラッホール、高加速を実現する相殺航法、真空からエネルギーを抽出する方法などなど。二人乗りの宇宙船の質量が9兆トン以上必要であるという設定(アポロのサターンロケットが大体3000トン)を受け入れる若しくは気づかないふりをしないといけないので、シェフィールド式ハードSFはなかなかに楽しいf^_^;2016/11/23

Ribes triste

15
超天才だけど危機管理能力ゼロのマッカンドルー博士。その相棒は直感と行動力で乗り切るタフな女船長ジーニー・ローカー。宇宙を縦横無尽に駆け回り、命がけの大冒険。最後までワクワク楽しかった。続きも読まねば。2018/02/16

鐵太郎

14
語り手は、ジーニー・ペラム・ローカー。太陽系内の宇宙船の船長。彼女の友人が、主人公であるアーサー・モートン・マッカンドルー。この二人、超天才科学者とその相棒というパターンのようですがちょっと違う。信頼し合った男と女という間柄だけど「愛」なんぞ口にもしない。いずれ二人の間柄も開かされますが、ともかくウエットな描写がほとんど出てこない。この二人が、太陽系を飛び回るSF短編集です。一つ一つの話が1970年代以降の最先端の科学の裏付けをもち、その延長線上のテクノロジーを基礎としており、毎回見事なオチがつきます。2009/02/14

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