内容説明
日本が豊かな歴史と文化をはぐくんできた最大の要因は、「自然」を「神」としたその宗教観にある。なぜ日本人は「自然」を「神」と呼んだのか、『古事記』と『旧約聖書』の決定的な違いは何かなど、西洋美術史研究の第一人者が歴史を題材に、比較文化の視点から解き明かす。
目次
第1章 日本の宗教は本当にすごい
第2章 一神教の「虚構」
第3章 一神教の衝突
第4章 「共同宗教」と「個人宗教」
第5章 神道は「自然道」
第6章 ユダヤ教とキリスト教の対話
第7章 一神教以前の宗教
第8章 自然はどう語られてきたか
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、同美術史学科卒業。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。現在、東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍するかたわら、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また、日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の創設に尽力、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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